遊技租界 『佐渡屋太郎のパチンコ商売道日記』

パチンコ業界情報なら遊技租界!最新!本日のパチンコ業界ニュースからパチンコ業界の製品情報まで話題満載ブログ!

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

景品問題の底流にあるもの(前章)【佐渡屋太郎-vol.258】

散歩の途中で見つけたセミの抜け殻

いまは12年7月28日(土)の12時25分。ここ数日間の京都は、とてつもなく暑い。しかし、電力不足の関西電力に協力するため、17時以降にしかクーラーのスイッチを入れないことにしている。日中は扇風機と外から時折はいってくる風で涼を取り、それでも耐えられなくなると水シャワーを浴びることにしている。この水シャワーは効力満点で、3時間から4時間はあまり暑さを感じずにいられる。これは最近の大発見であった。

今週も雑事に追われているうちに、1週間が過ぎ去ってしまった。とくに昨日は銀行へ行く用事などができ、車は使われていたので、自転車で山を下りる決心をした。ちなみに、この男山の標高は142.5mである。若い頃、4950mの峠を超えてチベットのラサ(3700m)に行き、ネパールではアンナプルナの内院をトレッキングしてきた佐渡屋太郎にとって、142.5mの男山などほんのささやかな“丘”にしか過ぎないはずだ。しかし、年とともに体力の減退は急速に進行している。そのことは、7年前に富士山の頂上まで登ったとき、いやというほど思い知らされた。

さらに、昨日の男山は37℃の“猛暑日”を記録していた。よりによってこんな日に、山を自転車で下りなければならなかった。これも運命なのかもしれない。下りるだけではない。帰ってくるには、その下りた山を今度は自転車で登らなければならないのだ。要件はその日が期限であったので、先延ばしにはできない。帰りに古本屋に寄ることを心の支えにして、熱風が渦巻く“猛暑地獄”に飛び出していった。行く時はもちろん楽勝で、3件の用事を早目に済ませ、冷房の効いているブックオフに飛び込んだ。それでもしばらく汗は止まらず、結局3時間も幸せな時間を過ごしてしまった。

そして、買った13冊の本をカゴに入れ、難関の帰路に付くことにした。道路の反対側を自転車に乗ったおばちゃんが、苦しそうにペダルを漕いでいた。それに負けないように後を追っていったが、追い抜くどころか途中で苦しくなって自転車を降りてしまった。結局、中間地点となる曲がり角まで、2回も屈辱の休憩をとってしまった。しかし、中間地点以降はよろよろと走るじいさんの後にピッタリと付き、途中下車することなく、頂上付近でじいさんを追い抜くことができた。帰ってからすぐに水シャワーを浴び、実に爽快な気分を味わうことができた。

今回の挑戦で分かったことは、頂上付近よりも麓の方が急坂になっているということ。さらに、その急坂も訓練を重ねればノンストップで中間地点まで辿り着けるのではないかということだ。何しろ、おばちゃんでさえ、立派に中間地点まで登りきっていたのだ。以前から、自分用の買い物をするために、バイクを買うことを考えていた。さらに、健康ためにジョギングをすることも考えていた。しかし、自転車で麓の街まで自転車でいくことで、その2つの問題が同時に解決できる。なお、麓の街には3軒の古本屋がある。今後は気分転換と運動を兼ね、自転車で頻繁に街へ出没することを決めた。小さい頃に初めて自転車に乗れるようになったときに似た、急に世界が拡がったようなワクワク感に浸っている。

この抜け殻から出たセミはいま木の上でうるさいくらいに鳴いている

さて、今回のテーマは引き続き、景品問題の2回目である。前回は大きな懸案が終った後の開放感から、いささか結論を先走った感があった。そこで今回は、各種の規制強化の中で、景品問題への対策がどのような経緯と法的根拠によって推し進められているかを見ていこうと思う。まず、景品に関する指導は、以下のような流れで行われた。

①「ぱちんこ営業における適切な賞品提供の徹底について」(通知、平成23年10月6日)
②全日遊連新年理事会での加藤課長(当時)の行政講話(平成24年1月20日)
③「ぱちんこ営業において客に付与されるポイントの取扱いについて」(平成24年4月13日)
④「貯玉・再プレイシステムの利用に伴う手数料の取扱いについて」(平成24年4月13日)
⑤玉川課長補佐の余暇進での講話「4つの業界慣習」(平成24年5月22日)

まず①から見ていくと、賞品の等価性と一物一価に対する指導である。この通知で指摘された禁止事項は3点で、①市場価格と異なる価格に基づいて提供すること。②同じ賞品について、遊技球とメダルで差異をつけて提供すること。③同じ賞品につき1玉4円と1円で対応する金額に差異をつけて提供すること。その根拠となるのは、施行規則第35条(遊技料金基準)の第2項(賞品の提供方法の基準)である。そこには以下のような条文がある。
「第1号 当該遊技の結果として表示された遊技球等の数量に対応する金額と等価の物品を提供すること」

この前に大阪においては、換金賞品の等価性調査や等価営業の事実上の禁止に絡んで、景品の仕入れ価格や販売価格まで突っ込んだ大阪府警の見解が示された。しかし、全国的に見れば、この通知が景品問題における行政の“宣戦布告”であったと、いまから振り返れば思う。内容的にはずっと以前から言われてきたので、さして驚きはなかった。ただ、低貸営業が拡がり、パチンコやパチスロのみならず、1パチや2パチ、さらに5スロや10スロなど営業のバリエーションが増えるにつれ、その交換率は複雑に絡み合っていたことも事実だ。その過程で、“一物一価”という原則が次第に有名無実化してきた。そこに太い楔(くさび)が1本、強烈に打ち込まれたという感じだ。

探してみるといたるところにセミの抜け殻があった

最初はただの通達だと思っていたホール関係者も、その後の行政の本気度を見るに至って、次第に右往左往することになる。そして時間の経過とともに、ボディブローにように、ホール営業に大きな影響を与えることになった。言うならば、「三店方式」と「一物一価」は、景品問題における基本的な“関門”であると言える。この基本条件を遵守することによって、営業が許可されているわけだ。

しかし、ホールの経営や営業効率の面から考えれば、それに逆行する取り決めでもある。その法律を遵守することによって、経営や営業面で大きな犠牲を払わなければならない。ネットを見ると、「一物一価」を遵守してパチンコを等価にしたことで、業績が急激に落ち込んで倒産寸前のホールも出てきているという。そこで囁かれているのは、“正直者は馬鹿を見る”という言葉だ。だから、多くのホールはギリギリまで“様子見”をするわけだ。いまさら言うまでもないが、パチンコ業界の監督官庁は“法の番人”であり、産業を育成してくれるわけではない。

ただ、風営法下に置かれているパチンコ営業は、その拘束から逃れて生きていくことはできない。これが現状のパチンコ営業の宿命でもある。いま多くのホールは、全体的な顧客の減少の中で必死になって知恵を絞って営業を行っている。そうしなければ、存続することも危うくなっているからだ。そんな現状に対して今回の規制強化は、営業の“生命線”につながる重要な血管を、1つひとつ“法律”という止血鉗子で押さえ込まれているような感じだろう。ただ、“法律”という金科玉条には勝つことができない。ただ、“服従”あるのみというのが昨今の動向である。

昨秋にドングリを拾ってきて植えたナンキンハゼが急成長してきた

問題は、その次に発せられた通達である。③の「客に付与されるポイント」に関しては、大きく「来店ポイント」と「遊技ポイント」に分けられる。まず、「来店ポイント」に関しては、来店客の全員に付与されることを前提に、「総付景品」の一形態に位置づけることで、条件づきで認められることになった。その条件とは、以下の5点をクリアすることである。

①景表法と風営法の二重規制を受ける必要があること。
②そのため風営法の規定により、来店ポイントの累積数に応じて出せる景品から、「現金」、「有価証券」、「玉やメダル」は除外されるべきこと。
③著しく高額な来店ポイント景品は扱わないこと。
④店舗に陳列されるぱちんこ賞品(出玉交換賞品)と同一のものでないこと。
⑤ぱちんこ賞品と同時提供されないこと。

一方、「遊技ポイント」は禁止となった。その理由は、風営法施行条例が禁止する「著しく射幸心をそそるおそれのある方法」での営業等に、該当するおそれがあるということであった。この通知で禁止となった「遊技ポイント」の具体的な対象は、「遊技に使用した金額に付与させるポイント」、「遊技時間に付与されるポイント」、「貯玉・再プレイシステムの利用に付与させるポイント」など。これらは遊技結果である出玉に対応する等価の賞品以外に、財物等の獲得を可能とする性質を持ち合わせていることから、ホール以外の第3者が負担するものであっても禁止となってしまった。

暑くなると水のあるところに引き寄せられていく

次の④は、貯玉・再プレイの手数料に関するものだ。この手数料の徴収については禁止となった。その理由は、そもそも玉やメダルは遊技をするために必要な“物”であり、その“物”を手数料と称して減算すること自体、玉やメダルを金銭として扱っているのと同じであるとして、「換金行為を行っているとみなし得る」という物凄い論理が展開された。そもそも貯玉・再プレイシステムは、92年に初めてホールに導入された。そして、翌93年にはこのシステムを行政も追認し、「本システムは換金行為の減少に寄与するものであり、利用者の保護措置と、適正な運用が担保されることを前提に推奨する」という見解が述べられた。

それから20年、このシステムの手数料に関し、行政から指導があったことは、私の記憶の範囲ではない。「なぜ、今頃になって言い出すのか」というのが、多くのホール関係者の正直な感想だろう。それが今回の規制強化の特徴で、これまで手を付けられなかった部分にまで、徹底的な検証が始まっているのだ。さらに、貯玉・再プレイにおいては、引き出しの個数制限もある。この点に関しては、行政は“好ましくない”という見解は持っているが、今の時点では規制の対象にはなっていないという。

この③と④は関しては、まさに“晴天の霹靂”で、私も非常に驚いた。そして、「ここまでやるのか」というのが正直な感想である。思い返せば、これと同じような感想を持ったことがある。それは09年1月17日、岐阜県警が出した宣伝広告の規制強化をはじめとした「指導通達5項目」の内容を見たときだ。その後の10年5月14日に開催された岐阜県遊協の総会で、「指導通達5項目」を説明する県警担当者の厳しい言葉も直に聞いた。⑤の「4つの業界慣習」の文面を見たとき、2年前に聞いた岐阜県警担当者の言葉を思い出し、生々しい臨場感を味わった。

確かに、行政の怒りも分かるし、ホール関係者の困惑ぶりも分かる。また、当然ながらファンがパチンコやパチスロに求めていることもあるし、一般社会がパチンコ業界に対して持っているイメージや不満もある。そして、実に興味深いのは、その4者がそれぞれ“怒り”を持っていることである。“怒り”を向ける方向は異なるが、“怒り”という共通項で4者が対峙している。そして、その怒りはそろそろ“臨界点”に近づきつつある。その中心にあって物議を醸しているのは、当然のことながら“パチンコ”なのである。

ではなぜ、パチンコが様々な方面で、怒りを引き起こしているのだろうか。その原因は、個人的に“あるべき姿”と“実態”が大きくかけ離れてしまったからではないかと思う。たとえば、“あるべき姿”が風営法に決められているパチンコ営業のあり方であり、それを守らないホールの“実態”が悪いという見方あるだろう。しかし、その逆に“実態”こそが真の姿であり、“あるべき姿”の方が現状に合わなくなっているという意見もあると思う。

では、パチンコとは、一体どのようにあるべきなのか。どのような姿になれば、4者の怒りが収まり、皆に受け入れてもらえる存在になれるのか。多分、これはパチンコの根本から、考え直してみる必要がある。ただ、すでに作られた姿へ向かって、シナリオが着々と進行しているように思える現在、そんな作業はもう手遅れかもしれない。今回は行政側の動きを紹介したので、次回は気を取り直して、ホール側から見た今回の規制強化を考えてみたいと思う。今回は記事の内容に合う写真がないので、夏の風景写真を掲載することにした。(佐渡屋太郎)

┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
banner_22.gifにほんブログ村 パチンコブログへ人気ホームページランキング
ブログランキング★まじめな話題 ブログランキング★パチンコ ブログランキング★パチスロ
┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘





スポンサーサイト

| 最新機種情報 | 08:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://yugidasuka.blog112.fc2.com/tb.php/484-42a5e16c

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。