遊技租界 『佐渡屋太郎のパチンコ商売道日記』

パチンコ業界情報なら遊技租界!最新!本日のパチンコ業界ニュースからパチンコ業界の製品情報まで話題満載ブログ!

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

ダイナム香港上場の目的(その1)【佐渡屋太郎-vol.238】

やっと探し出したダイナムのホール写真

いまは3月25日(日)の14時05分。えらいことになってしまった。抱えている原稿が全てバッティングしている。今日はすでに短い原稿2本を書き上げた。やっと調子が出てきたところだ。しかし、このブログの原稿も今日中に書かなくてはならない。“1週間に最低1本”というノルマを自分に課しているためだ。

今回は「ダイナムの香港上場」のことを書くつもりで、3月22日(木)から断続的に資料集めや取材をしてきた。しかし、取材したあるところでは、今の時点でははっきり分らないのでもう少し時間をほしいと言われた。また、頼りにしていた人はすでに昨年、会社を退職していたことが判明した。だから、書く勢いをそがれてしまったのだ。それなのに、「上場の目的」などと偉そうなタイトルを付けてしまった。ただ、その目的が分らなければ、書く意味がない。だから、せめてもの申し訳に“その1”と付けて逃げることにした。読者諸氏には、続篇の“その2”を期待してもらいたい。

したがって、今回はいままでに調べたことの幾つかを列記して、次回への布石にしておきたいと思う。また、今回に掲載する写真にも大きな苦労をさせられた。私は近頃、ダイナムのホールに取材に行っていない。しかし、店舗の写真が必要だ。そこで必死になって思い出したら、キャンプで和歌山県の御坊にいったとき、確かに道端にあったダイナムのホールを撮った覚えがある。それは何年前のことだったのか。そこで写真リストを繰って調べたら09年5月のことであった。過去の写真はすべてディスクに入れて保管してある。そのとき、重要なことを思い出した。

ある頃、“猪八戒”から写真保管のために、バックアップ用のハードディスク装置をもらい、パソコンに接続した。そこに撮り終わった写真データを貯めておくことにしたのだ。しかし、あるとき気付いたらウィルスでも入ったのか、ハードディスクが開かなくなってしまった。ところが数年経った頃、いつの間にかまた開くようになった。そこでハードディスクに入れていたデータを救済し、保管用のディスクに入れ直しておかなければと思いながらも、忙しさのためにそのままにしていたのだ。ハードディスクに入っていたデータは、09年2月から5月までのものであった。ちょうど、今回ほしいダイナムのホールの写真データもハードディスクに入っていることになる。

忙しいときは、こんなことがよく起こる。やればやるほど、仕事が増えてくる。仕方なく、原稿書きを中断し、データの救出を行なうことにした。2月分、3月分と作業は順調に進んでいった。ところが、4月分に入ったとき、急にデータの書き込みができなくなった。そして、いろいろ操作してみたが、結果的に4月分と5月分のデータが消えてしまったのだ。ここには約500枚分の写真データがあった。私は呆然としてしまった。しかし、これでへこたれるような佐渡屋太郎ではない。そこでまた過去に遡って思い出してみた。そこであることを思いついた。

私は05年からデジタルカメラを使い始めたが、それ以前のフィルムカメラで撮った紙焼きが残っているはずだ。大方は佐渡に送ってしまったが、残っているものもある。そこでファイルに入れたり、紐で括られた大量の紙焼きを1枚1枚点検していった。その努力によって、何と4枚のダイナムのホールの写真を見つけ出すことができたのだ。私にとってはとても貴重で、“宝物”のような写真となった。それを即刻、スキャンしてデータをパソコンに取り込んだ。ただ、この一連の作業によって、実に膨大な時間を使ってしまった。

しかし、そんなことは問題ではない。大切なのは、決して諦めてはいけないという精神である。その教訓を忘れないためにも、こんな下らないエピソードを延々と書いてしまった。別の見方をすれば、気がついたらすぐ実行しろという教訓でもある。常に面倒なことを先延ばしにしてきた私への“天罰”であったのかもしれない。私は最近、いろんな“天罰”を下されている。しかし、貴重なデータを失ってしまったショックから、少しは立ち直ることができた。へこたれてはいけない。また、物は捨ててはならないという教訓でもある。実は事務所を移転するとき、これらの紙焼きを捨てようとしたことがあった。しかし、思い直して保存することにした。その決断が、今回の見事なリカバリーを生んだのである。

今回は探し出した4点の写真のうち、2点を掲載することにした

さて、いつものように長い前置きになってしまった。しかし、こんなことを書きながら、本題へ行くウォーミングアップをしているのである。別の見方をすれば、面倒なことをまた先延ばしにしているのかもしれない。まず、今回の上場の件を各種のメディアでは、次のように報道している。ただ、発信元は共同通信のようだ。それによると、タイトルは「パチンコ大手が香港で上場目指す ダイナム、国内外で初」とある。

内容は、「パチンコホール国内2位のダイナムグループ(東京)が香港証券取引所に上場を申請し、最終的な手続きを進めていることが12日、分かった。上場が実現すれば、パチンコホール運営会社では国内外で初めて。6月ごろの上場を目指しているとみられ、株式時価総額で1千億円超の大型上場になる見通し。1990年代からパチンコホール各社が事業拡大などのため、上場を目指す動きが出ているが、国内の証券取引所への上場は実現していない。香港証取がダイナムの上場を認めた場合、同業他社が海外での上場に追随する可能性がある。ダイナムグループは、パチンコホール『ダイナム』を主体に構成」というものだ。

ここで整理しておきたいことが、いくつかある。まず1つ目は、ホール企業の上場についてである。これまでホール企業が国内で上場できなかったのは、言うまでもなく換金が合法化されていないことがネックになっていた。警察庁の「直ちに違法とは言えない」という見解はあるが、この状態を“グレーゾーン”と証取に判断されてきた。

また、今回の広告宣伝規制の強化や1部エリアの等価営業の事実上の禁止のように、行政指導によって業績が大きく左右されるという点も挙げられる。こうした経営環境の大きな変化に対し、果たして株主保護ができるかという問題だ。逆に言えば、上場企業が増えれば、行政もそれほど強引な指導はできないという見方もできる。ただ、国内で上場できる見込みは現時点ではない。

2つ目は上場企業であるが、これはまったくなかったわけではない。以前、愛知県のホール企業が、ニューヨーク証券取引所に上場していた米国の企業を買収し、グループ企業での上場を果たしたという例はあった。その当時、私たちはこれを“裏口上場”と言っていた。実際、その上場が日本でのホール経営に劇的な影響を与えたという話はその後、寡聞にして知らない。その点で言えば、今回のダイナムも“裏口上場”となってしまう。問題は、何のためにいまの時期に、それも香港で上場したかという点にある。

3つ目は追随企業であるが、この上場が成功し、それなりの効果が認められれば、あとに続く企業は出てくるだろう。PCSA(パチンコ・チェーンストア協会)加盟のホール企業をはじめ、上場志向の企業は少なくない。そこではPTB(パチンコ・トラスティボード)などの第三者機関を設け、上場実現のために企業内の様々な改革に取り組んできた。企業としての上場の問題はクリアしているが、換金問題の法的クリアができないため、足止めを食っているというのが現状だ。その点で言うと、いまのカジノ問題に似ている。

ダイナムが上場した香港の尖沙咀(サムサーチョイ)の風

そこで香港証取での上場の条件を見てみると、次のようになる。香港証取には「メインボード」(東証1部のようなもの)と、「GEM」(新興市場でナスダックのようなもの。基準もメインボードより緩やか)がある。ここではより条件が厳しい「メインボード」の基準を見ていくことにする。「メインボード」には、「H株」(中国に登記され、本土で事業を展開している中国企業)、「レッドチップ」(中国資本が30%以上の企業)、「その他」(H株、レッドチップに属さない企業。香港の地場企業、海外の香港上場企業など)がある。差し詰め、ダイナムは「その他」の海外の香港上場企業に該当する。

香港証券取引所の上場要件
【財務条件】
①利益基準
●過去3年間の会計年度における税引き後利益が5000万香港ドル(約6億円=1香港ドル12円で計算、以下同じ)、かつ直近年度に2000万香港ドル(約2億4000万円)、それ以前の2年度間に合計3000万香港ドル(約3億6000万円)。
●上場時の時価総額が2億香港ドル(約24億2000万円)以上。
②時価総額/売上高基準
●上場時の時価総額が40億香港ドル(約480億円)以上。
●直近監査済会計年度の売上高が5億香港ドル(約60億円)以上。
③時価総額/売上高/キャッシュフロー基準
●上場時の時価総額が20億香港ドル(約240億円)以上。
●直近の監査済会計年度の売上高が5億香港ドル(約60億円)以上。
※以上の3基準のうちいずれかの条件を満たすこと。

【営業実績および経営の継続性】
①少なくとも直近3会計年度は経営陣が継続していること。
②少なくとも直近監査済会計年度において、オーナーシップおよび支配株主が継続していること。
【最低時価総額】
①上場時の時価総額が2億香港ドル(約24億円)以上。
※以上の要件を満たし、最低3会計年度の営業実績が必要。

【最低浮動株比率】
①発行済み株式総額の25%以上が市場で流通していること(市場流通株が5000万香港ドル〈約6億円〉を下回ってはならない)。
※市場流通株の最低割合は、上場期間中、常に維持されなくてはならない

【株主数】
①上記財務要件の「利益基準」もしくは「時価総額/売上高/キャッシュフロー基準」を満たす場合=300名以上。
②上記財務要件の「時価総額/売上高基準」を満たす場合=1000名以上。

【スポンサーの指名】
①新規上場申請者は、スポンサーを任命する必要がある。新規上場申請者およびその役員は、スポンサーの任務遂行に協力しなくてはならない。

日本以上の人口密度を誇る香港の多層的住居空間における幾何学的な混沌美

これが大体の上場基準である。では、実際のダイナムホールディングスの業績はどのようになっているのか。2012年3月期の決算は出ていないので、2011年3月期の決算内容を参考までに見ておくことにしよう。さらに2012年3月期の業績予想もあるので、それも合わせて記載しておく。

【ダイナムの2011年3月期の決算内容】
●売上高=8530億円(▲0.5%)
●営業利益=280億円(▲16.3%)
●経常利益=273億円(▲14.7%)
●当期純利益=126億円(10.7%)
●1株当たり当期純利益=430円07銭
●自己資本率当期純利益率=19.6%
●総資産経常利益率=18.9%
●売上高経常利益率=3.3%
●総資産=1437億3200万円
●純資産=764億4000万円
●自己資本比率=53.2%
●1株当たり純資産=2347円91銭
●期末発行済株式数(自己株式も含む)=3255万6718株

【ダイナムの2012年3月期の業績予想】
●売上高=8273億4500万円(▲6.2%)
●営業利益=124億4300万円(▲3.6%)
●経常利益=123億7300万円(▲0.7%)
●当期純利益=65億600万円(2.0%)
●1株当たり当期純利益=199円84銭

当然ながら、上場基準をクリアできる目算があって申請をするのであろう。ただ、ある銀行系のコンサルタントは、香港で得た資金は日本に持って来れないと言っていた。私は「海外の香港上場企業」という枠があるので、そんなことはないと考えている。これはいま調査中である。そうでないと、香港で上場した目的が分らなくなってしまう。日本に持って来れると仮定して、その資金を何に使うのか。私はM&Aにつぎ込むのではないかと思っている。ダイナムが標榜する“低貸営業”は、すでに営業の主流になってきている。これを機に、一気に店舗数を増やして攻め込んでくるのではないかという予想である。

事実、当初はほとんど反応がなかった提携企業募集の呼びかけも、徐々に成果が出始めているようだ。これが今回の調査をしての驚きであった。調べた限りでは3社をM&Aによってグループ会社としている。さらにその中で低貸専門店は「やすみ時間」という共通屋号にして、ブランド展開を行っている。いわば、ボランタリーチェーンへの積極的な取組みである。また、昨年9月21日にダイナムホールディングスを会社分割して、新たな中間持ち株会社「㈱ダイナムジャパンホールディングス」を設立した。同社は㈱ダイナムのほか、遊技場部門の子会社を継承している。この社名に「ジャパン」を入れた意味はどこにあるのか。一方、テレビを見ていると、視聴率の高いメイン番組にCMを提供し、盛んに同社が標榜するパチンコホールのあり方を訴求している。それらをまとめると、以下のようになる。

【㈱ダイナムジャパンホールディングスのホール経営子会社一覧】
①㈱ダイナム
②㈱キャビンプラザ(09年4月1日、福島県福島市、4店舗)
③大黒天㈱(09年12月1日、山梨県甲府市、2店舗)
④㈱オークワジャパン(10年6月1日、三重県鈴鹿市、3店舗)

【スポンサー番組一覧】
①「日経スペシャルカンブリア宮殿」(テレビ東京系、11年度より)
②「NEWS23X」(TBS系、11年度前半まで)
③「リンカーン」(TBS系、11年度後半より)
④「たけしのTVタックル」(テレビ朝日系、11年度後半より)

㈱ダイナムは、売上高こそ8530億円で第2位(1位は㈱マルハンの2兆389億円、ともに11年3月期実績)だが、店舗数では344店(11年3月時点)で、マルハンの274店(11年12月時点)を大きく超えている。正直言って、私はダイナムの精力的な低貸ホール展開に、当初は大きな危惧を感じていた。事実、実績的にも稼働的にもいま1つの爆発力はなかった。しかし、ここに来て香港上場での資金が、その展開に当てられるとしたら、その“本気さ”に敬服するしかない。実にしぶとい企業であるし、“安い遊技をより多くの人に提供する”という信念の強さに、改めて驚かざるを得ない。この“信念”が今のホール企業に一番、求められているように思う。(佐渡屋太郎)

┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
banner_22.gifにほんブログ村 パチンコブログへ人気ホームページランキング
ブログランキング★まじめな話題 ブログランキング★パチンコ ブログランキング★パチスロ
┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘

スポンサーサイト

| 最新機種情報 | 22:13 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://yugidasuka.blog112.fc2.com/tb.php/464-566de02c

TRACKBACK

-

管理人の承認後に表示されます

| | 2012/05/16 12:02 |

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。