遊技租界 『佐渡屋太郎のパチンコ商売道日記』

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“広告宣伝規制”が意味するもの【佐渡屋太郎-vol.220】

すべての装飾物が取り払われた岐阜県のホール外観

いまは9月20日(火)の18時42分。この3連休でやっとパチンコ雑誌の原稿書きが終わった。今月は岐阜県のパチンコ組合理事長に、いま問題となっている“広告宣伝規制”について聞いた記事がメインになった。岐阜県では08年1月19日に、今回と同様な“広告宣伝規制”を受け、以来3年8ヵ月にわたって規制下での営業を続けている。そのため、今回の参考になるのではないかと、話を聞きに行ったわけだ。

当初の想像では、規制によって営業に大きな打撃を受け、その影響はとくに中小ホールに色濃く出ているのではないかと思っていた。しかし、その規制が逆に、“中小ホールの保護”の役目を果たしているという。やはり、話は聞いてみるものだ。その最大の要因は、岐阜県では新台入れ替えの検査に1日かかることにある。この点について、あまりピンとこない人もいるだろう。

その構造を説明すると、次のようになる。岐阜県でも射幸性を高めるという理由で、イベントやそれに伴うチラシやメールなどの販促が禁止された。しかし、新台入れ替え時の広告宣伝は許されている。それは新台を入れ替えたという“実態がある”からだ。こうなると、大手はイベント禁止を補完するために、新台入れ替えに力を入れてくるだろう。しかし、新台を入れ替えるためには、岐阜県では1日の店休日を取らなくてはならない。ただ、大手と言えども月に4回の店休日を取ることは、さすがに売上への影響が大きくてできない。その結果、岐阜県のほとんどのホールは月2回の入れ替えで横並びの状況にあるという。

つまり、“1.19”規制によるイベント禁止と、入れ替え回数の横並びで、資本力のある大手の“差別化戦略”が封じられる形になったわけだ。その結果、規制が逆に“中小ホール”にチャンスを与える結果になっているというのだ。中小ホールでも“見せかけ営業”から脱皮し、“真摯な営業”で顧客にアピールしていこうという、前向きの姿勢が出てきているようだ。

全体的に見れば、岐阜県におけるホールの倒産や閉鎖は全国レベルで、とくに突出していることはない。さらに、“岐阜県は規制がきびしい”という情報が拡まったために、08年の“1.19”以降、県外企業による大型ホールの進出は1軒もないという。また、ホール内外の装飾物や販促物の撤去は当初、寂しい感じを与えたが、3ヵ月から半年すれば顧客も慣れ、それが今では普通になってしまったそうだ。こうした点を見るにつけ、これまで大きな資金を投入して行なってきた“販促”とは一体、何だったのだろうかということを考えざるを得ない。

差し札もなくなり、すっきりした岐阜県ホールのパチンコ島

つまり、販促の本来の目的は、言うまでもなく“集客”にある。しかし、広告宣伝規制によって、その販促が禁止されても、ホール間の力関係の変化はほとんど見られないという。ただ、販促がうまかった大手ホールに当初、落ち込みが見られ、愛知県との県境にあるホールが影響を受けている。こうした状況を見ると、販促は“店舗間競争”によってますますヒートアップし、ついに法的な規制という“鉄槌”を受けたという構図が浮かび上がってくる。では、こうした販促によって、顧客に何らかの利益がもたらされたのであろうか。その販促費用は、一体どこから捻出されたのか。それは本来、顧客に還元されるべきものであったのではないだろうか。

さらに言えば、こうした顧客不在の“店舗間競争”が全国各地で展開されているが、果たしてその実際の効果はどれほどあるのだろうかと疑問を持つ。確かに、販促のうまい全国展開企業はある。しかし、どのホールでも同じような過激なコピーが並んでいるように見えてならない。しかもその表現が決して上品とは言えないし、3.11以降のコピーなど常識はずれなものもあった。パチンコファンは麻痺しているだろうが、パチンコをしない人たちのなかには眉を顰(ひそ)める人も多いだろう。

一方、ホール側も半ば中毒になっており、何か過激な販促を行なわないと不安になっているのではないだろうか。ライバル店がやるから、うちのホールでもやらざるを得ない。その結果、両店の販促はますます過激になり、ヒートアップしていくわけだ。しかし、岐阜県の例でも分ったが、全店同時にやらなければ、力関係にほとんど変化は生じない。弱いところが販促によって逆転したいと考えるのだろうが、実力が伴っていなければ単なる“煽り”となり、返って店舗の信用を落としてしまう。以前、新台導入の台数と回数を、店舗間の暗黙の了解で減らしていった現象は、販促では生まれないのだろうか。こうした狭い視野での過激競争が、やがて“規制”という全ホールにとって大きな不利益となって返ってくることも考えなければならない。

装飾物や販促物が取り払われて、剥き出しになった幕板

あと1つは、こうした“店舗間競争”がヒートアップしたとき、誰が歯止めをかけるのかということだ。それは個々のホールなのか。競争優位に立っている大手ホールなのか。はたまた、個人的には嫌いだがホール組合による“自主規制”なのか。ここまでの段階で歯止めが掛かれば、この業界の“暴走”を業界内で食い止めることができたと言える。果たして、ホール業界はこうした客観的で、常識を踏まえた冷静な判断ができない業界なのであろうか。参考までに言えば、ホールの過激な宣伝広告に関しては、警察からこれまでに何度も指導があった。しかし、それを聞き入れず“暴走”した結果、ついに堪忍袋の緒が切れて、行政の法的手段による“規制”という枠がはめられたわけだ。

つまり、この業界は自らの“暴走”を自らの力によって止められない、“自制力”を持たない業界であるという実例を、また1つ増やしたわけだ。これについてパチンコをしない一般の人たちは、果たしてどのように見るのだろうか。この件だけではない。遊技機の不正改造、遊技機の高射幸性、パチンコ依存症、脱税問題など、その実例は決して少なくない。その結果、一般の人たちはパチンコ業界を、暴走を自分で止められない“自制力のない業界”と見る。また、最終的には警察のお世話にならなければ歯止めの掛からない“反社会的な業界”と見る。さらに、常に監視していないと、何をやらかすか分らない“危険な業界”と見るようになるわけだ。

これまで社会に勢いのあったときは、それもよくある“いたちごっこ”と笑い話で済まされた。しかし、社会自体が厳しくなると、そんな“甘え”は次第に許されなくなる。それがいまの状況ではないだろうか。したがって、これまでの“不良少年”から立派に更正した“大人”の業界にならなくてはならない。そんな甘えさせてくれる世の中ではなくなったのだ。いつまでも警察のお世話になっていてはいけない。そのためには、社会に向けた“広い視野”を持たなければならないと思う。

今回の件でも、各ホールはエリア内で勝つために、一生懸命に知恵を絞って販促戦略を実行してきた。今回出てきた遊技機もホールに多く買ってもらい、他社より販売台数で勝ちたいと思っていた。しかし、それが結果的にどのような影響を社会に与えるのか。自店は勝った。自社は販売台数を大きく伸ばした。しかし、顧客は究極的にどうなるのか。社会はその結果、どのようになるのか。果たして、顧客が幸せになれるのか。さらに、社会はそれによって良くなっていくのか。

カウンター周りも販促物がなくなり、随分とスッキリしている。

ここまで考えないと、社会には通用しない。逆に、そのことで社会的な混乱を招くと、業界自体の“信頼”を大きく失っていく。今年の総会である県警担当者は、先の“パチンコバッシング”の例を出し、「世論によって法律も変わっていく」という警告を発した。“信頼”を失うということは、社会から認められない存在になることで、“粛清”の対象となり、それに抗弁する“発言力”を持てないということだ。

いま存在できるのは、パチンコやパチスロという世界に稀有な遊技に、多くのファンがホールに通ってくれているからだ。その稀有で面白い遊技を作り出したことが、この業界の財産でもある。本来なら、その面白さで国民の心を癒していく“存在”にならなければならなかった。しかし、運用側の“自制力”のなさや管理面の弱さで、業界は“崖っぷち”に立たされている。さらに、これからもっと大きな環境変化がいくつもやってくる。その変化によって、生まれたパチンコやパチスロは、果たしてファンを喜ばせるものになってくれるのだろうか。

こうした状況を思うに付け、ホールやメーカーなどこのパチンコ業界における“信頼”の失墜を感じざるを得ない。規制によって“異形”(いぎょう)となったパチンコ機やパチスロ機をファンはどう見るのか。最終的には、“ファンの力”がこの業界を動かしていくのではないかと思っている。また、そうであってほしいと願っている。先の「世論によって法律は変わっていく」という“逆流現象”に期待したい。ただその前提には、“真に顧客を幸せにするホール”を、業界全体で考える必要がある。

こうした記事を書きながら、最も“自制力”がないのは佐渡屋太郎で、今日はいろんなことを考えながら飲み過ぎている。もしかしたら、これから始まる環境変化は、これまで15年の業界経験で、“最大の変化”になるのではないかと思っている。“ついに来るところまで来たか”というのが、正直な感想だ。個人的には、いま“原発問題”の背景が一気に露呈してきたように、“パチンコ問題”が一気に俎上に上がる予兆を感じる。いよいよパチンコは“大団円”を迎えようとしている。   (佐渡屋太郎)


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