遊技租界 『佐渡屋太郎のパチンコ商売道日記』

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景品問題の底流にあるもの(前章)【佐渡屋太郎-vol.258】

散歩の途中で見つけたセミの抜け殻

いまは12年7月28日(土)の12時25分。ここ数日間の京都は、とてつもなく暑い。しかし、電力不足の関西電力に協力するため、17時以降にしかクーラーのスイッチを入れないことにしている。日中は扇風機と外から時折はいってくる風で涼を取り、それでも耐えられなくなると水シャワーを浴びることにしている。この水シャワーは効力満点で、3時間から4時間はあまり暑さを感じずにいられる。これは最近の大発見であった。

今週も雑事に追われているうちに、1週間が過ぎ去ってしまった。とくに昨日は銀行へ行く用事などができ、車は使われていたので、自転車で山を下りる決心をした。ちなみに、この男山の標高は142.5mである。若い頃、4950mの峠を超えてチベットのラサ(3700m)に行き、ネパールではアンナプルナの内院をトレッキングしてきた佐渡屋太郎にとって、142.5mの男山などほんのささやかな“丘”にしか過ぎないはずだ。しかし、年とともに体力の減退は急速に進行している。そのことは、7年前に富士山の頂上まで登ったとき、いやというほど思い知らされた。

さらに、昨日の男山は37℃の“猛暑日”を記録していた。よりによってこんな日に、山を自転車で下りなければならなかった。これも運命なのかもしれない。下りるだけではない。帰ってくるには、その下りた山を今度は自転車で登らなければならないのだ。要件はその日が期限であったので、先延ばしにはできない。帰りに古本屋に寄ることを心の支えにして、熱風が渦巻く“猛暑地獄”に飛び出していった。行く時はもちろん楽勝で、3件の用事を早目に済ませ、冷房の効いているブックオフに飛び込んだ。それでもしばらく汗は止まらず、結局3時間も幸せな時間を過ごしてしまった。

そして、買った13冊の本をカゴに入れ、難関の帰路に付くことにした。道路の反対側を自転車に乗ったおばちゃんが、苦しそうにペダルを漕いでいた。それに負けないように後を追っていったが、追い抜くどころか途中で苦しくなって自転車を降りてしまった。結局、中間地点となる曲がり角まで、2回も屈辱の休憩をとってしまった。しかし、中間地点以降はよろよろと走るじいさんの後にピッタリと付き、途中下車することなく、頂上付近でじいさんを追い抜くことができた。帰ってからすぐに水シャワーを浴び、実に爽快な気分を味わうことができた。

今回の挑戦で分かったことは、頂上付近よりも麓の方が急坂になっているということ。さらに、その急坂も訓練を重ねればノンストップで中間地点まで辿り着けるのではないかということだ。何しろ、おばちゃんでさえ、立派に中間地点まで登りきっていたのだ。以前から、自分用の買い物をするために、バイクを買うことを考えていた。さらに、健康ためにジョギングをすることも考えていた。しかし、自転車で麓の街まで自転車でいくことで、その2つの問題が同時に解決できる。なお、麓の街には3軒の古本屋がある。今後は気分転換と運動を兼ね、自転車で頻繁に街へ出没することを決めた。小さい頃に初めて自転車に乗れるようになったときに似た、急に世界が拡がったようなワクワク感に浸っている。

この抜け殻から出たセミはいま木の上でうるさいくらいに鳴いている

さて、今回のテーマは引き続き、景品問題の2回目である。前回は大きな懸案が終った後の開放感から、いささか結論を先走った感があった。そこで今回は、各種の規制強化の中で、景品問題への対策がどのような経緯と法的根拠によって推し進められているかを見ていこうと思う。まず、景品に関する指導は、以下のような流れで行われた。

①「ぱちんこ営業における適切な賞品提供の徹底について」(通知、平成23年10月6日)
②全日遊連新年理事会での加藤課長(当時)の行政講話(平成24年1月20日)
③「ぱちんこ営業において客に付与されるポイントの取扱いについて」(平成24年4月13日)
④「貯玉・再プレイシステムの利用に伴う手数料の取扱いについて」(平成24年4月13日)
⑤玉川課長補佐の余暇進での講話「4つの業界慣習」(平成24年5月22日)

まず①から見ていくと、賞品の等価性と一物一価に対する指導である。この通知で指摘された禁止事項は3点で、①市場価格と異なる価格に基づいて提供すること。②同じ賞品について、遊技球とメダルで差異をつけて提供すること。③同じ賞品につき1玉4円と1円で対応する金額に差異をつけて提供すること。その根拠となるのは、施行規則第35条(遊技料金基準)の第2項(賞品の提供方法の基準)である。そこには以下のような条文がある。
「第1号 当該遊技の結果として表示された遊技球等の数量に対応する金額と等価の物品を提供すること」

この前に大阪においては、換金賞品の等価性調査や等価営業の事実上の禁止に絡んで、景品の仕入れ価格や販売価格まで突っ込んだ大阪府警の見解が示された。しかし、全国的に見れば、この通知が景品問題における行政の“宣戦布告”であったと、いまから振り返れば思う。内容的にはずっと以前から言われてきたので、さして驚きはなかった。ただ、低貸営業が拡がり、パチンコやパチスロのみならず、1パチや2パチ、さらに5スロや10スロなど営業のバリエーションが増えるにつれ、その交換率は複雑に絡み合っていたことも事実だ。その過程で、“一物一価”という原則が次第に有名無実化してきた。そこに太い楔(くさび)が1本、強烈に打ち込まれたという感じだ。

探してみるといたるところにセミの抜け殻があった

最初はただの通達だと思っていたホール関係者も、その後の行政の本気度を見るに至って、次第に右往左往することになる。そして時間の経過とともに、ボディブローにように、ホール営業に大きな影響を与えることになった。言うならば、「三店方式」と「一物一価」は、景品問題における基本的な“関門”であると言える。この基本条件を遵守することによって、営業が許可されているわけだ。

しかし、ホールの経営や営業効率の面から考えれば、それに逆行する取り決めでもある。その法律を遵守することによって、経営や営業面で大きな犠牲を払わなければならない。ネットを見ると、「一物一価」を遵守してパチンコを等価にしたことで、業績が急激に落ち込んで倒産寸前のホールも出てきているという。そこで囁かれているのは、“正直者は馬鹿を見る”という言葉だ。だから、多くのホールはギリギリまで“様子見”をするわけだ。いまさら言うまでもないが、パチンコ業界の監督官庁は“法の番人”であり、産業を育成してくれるわけではない。

ただ、風営法下に置かれているパチンコ営業は、その拘束から逃れて生きていくことはできない。これが現状のパチンコ営業の宿命でもある。いま多くのホールは、全体的な顧客の減少の中で必死になって知恵を絞って営業を行っている。そうしなければ、存続することも危うくなっているからだ。そんな現状に対して今回の規制強化は、営業の“生命線”につながる重要な血管を、1つひとつ“法律”という止血鉗子で押さえ込まれているような感じだろう。ただ、“法律”という金科玉条には勝つことができない。ただ、“服従”あるのみというのが昨今の動向である。

昨秋にドングリを拾ってきて植えたナンキンハゼが急成長してきた

問題は、その次に発せられた通達である。③の「客に付与されるポイント」に関しては、大きく「来店ポイント」と「遊技ポイント」に分けられる。まず、「来店ポイント」に関しては、来店客の全員に付与されることを前提に、「総付景品」の一形態に位置づけることで、条件づきで認められることになった。その条件とは、以下の5点をクリアすることである。

①景表法と風営法の二重規制を受ける必要があること。
②そのため風営法の規定により、来店ポイントの累積数に応じて出せる景品から、「現金」、「有価証券」、「玉やメダル」は除外されるべきこと。
③著しく高額な来店ポイント景品は扱わないこと。
④店舗に陳列されるぱちんこ賞品(出玉交換賞品)と同一のものでないこと。
⑤ぱちんこ賞品と同時提供されないこと。

一方、「遊技ポイント」は禁止となった。その理由は、風営法施行条例が禁止する「著しく射幸心をそそるおそれのある方法」での営業等に、該当するおそれがあるということであった。この通知で禁止となった「遊技ポイント」の具体的な対象は、「遊技に使用した金額に付与させるポイント」、「遊技時間に付与されるポイント」、「貯玉・再プレイシステムの利用に付与させるポイント」など。これらは遊技結果である出玉に対応する等価の賞品以外に、財物等の獲得を可能とする性質を持ち合わせていることから、ホール以外の第3者が負担するものであっても禁止となってしまった。

暑くなると水のあるところに引き寄せられていく

次の④は、貯玉・再プレイの手数料に関するものだ。この手数料の徴収については禁止となった。その理由は、そもそも玉やメダルは遊技をするために必要な“物”であり、その“物”を手数料と称して減算すること自体、玉やメダルを金銭として扱っているのと同じであるとして、「換金行為を行っているとみなし得る」という物凄い論理が展開された。そもそも貯玉・再プレイシステムは、92年に初めてホールに導入された。そして、翌93年にはこのシステムを行政も追認し、「本システムは換金行為の減少に寄与するものであり、利用者の保護措置と、適正な運用が担保されることを前提に推奨する」という見解が述べられた。

それから20年、このシステムの手数料に関し、行政から指導があったことは、私の記憶の範囲ではない。「なぜ、今頃になって言い出すのか」というのが、多くのホール関係者の正直な感想だろう。それが今回の規制強化の特徴で、これまで手を付けられなかった部分にまで、徹底的な検証が始まっているのだ。さらに、貯玉・再プレイにおいては、引き出しの個数制限もある。この点に関しては、行政は“好ましくない”という見解は持っているが、今の時点では規制の対象にはなっていないという。

この③と④は関しては、まさに“晴天の霹靂”で、私も非常に驚いた。そして、「ここまでやるのか」というのが正直な感想である。思い返せば、これと同じような感想を持ったことがある。それは09年1月17日、岐阜県警が出した宣伝広告の規制強化をはじめとした「指導通達5項目」の内容を見たときだ。その後の10年5月14日に開催された岐阜県遊協の総会で、「指導通達5項目」を説明する県警担当者の厳しい言葉も直に聞いた。⑤の「4つの業界慣習」の文面を見たとき、2年前に聞いた岐阜県警担当者の言葉を思い出し、生々しい臨場感を味わった。

確かに、行政の怒りも分かるし、ホール関係者の困惑ぶりも分かる。また、当然ながらファンがパチンコやパチスロに求めていることもあるし、一般社会がパチンコ業界に対して持っているイメージや不満もある。そして、実に興味深いのは、その4者がそれぞれ“怒り”を持っていることである。“怒り”を向ける方向は異なるが、“怒り”という共通項で4者が対峙している。そして、その怒りはそろそろ“臨界点”に近づきつつある。その中心にあって物議を醸しているのは、当然のことながら“パチンコ”なのである。

ではなぜ、パチンコが様々な方面で、怒りを引き起こしているのだろうか。その原因は、個人的に“あるべき姿”と“実態”が大きくかけ離れてしまったからではないかと思う。たとえば、“あるべき姿”が風営法に決められているパチンコ営業のあり方であり、それを守らないホールの“実態”が悪いという見方あるだろう。しかし、その逆に“実態”こそが真の姿であり、“あるべき姿”の方が現状に合わなくなっているという意見もあると思う。

では、パチンコとは、一体どのようにあるべきなのか。どのような姿になれば、4者の怒りが収まり、皆に受け入れてもらえる存在になれるのか。多分、これはパチンコの根本から、考え直してみる必要がある。ただ、すでに作られた姿へ向かって、シナリオが着々と進行しているように思える現在、そんな作業はもう手遅れかもしれない。今回は行政側の動きを紹介したので、次回は気を取り直して、ホール側から見た今回の規制強化を考えてみたいと思う。今回は記事の内容に合う写真がないので、夏の風景写真を掲載することにした。(佐渡屋太郎)

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景品問題の底流にあるもの(序章)【佐渡屋太郎-vol.257】

植え替えが終った「ポインセチア」。前回の植え替え前の写真と比較参照のこと

いまは12年7月12(土)の15時55分。先々週からこの部屋に、「スイーッチョン」というウマオイを声が聞こえてくるようになった。また昨日、京都での打ち合わせから帰ってバスを降りたとき、1匹のセミの声を聞いたような気がして、足を止めてそれが確かにセミの声であることを確認した。そして今日、朝おきて窓を開けると、「ジィー」というセミの大合唱が始まっていた。おまけに、網戸にもセミが一匹とまっていて、写真を撮ろうと思って近づいたら、逃げられてしまった。

ここに引っ越してきたのは、昨年の9月28日のことだった。したがって、ここでの“夏”は、まだ経験していない。春先からベランダの植物が上新庄にいた頃に比べ、格段にたくましく成長していることを実感していた。そして、夏を迎えるに当たって、この男山はいくら家が立ち並んだとは言え、やはりその名の通りの“山”であり、まだ“野生的な自然”が色濃く残っていることを思い知らされている。その象徴が前々回に紹介したイモリであり、今回のウマオイやセミのうるさいくらいの大合唱だ。

田舎生まれの佐渡屋太郎にとっては、それらは歓迎すべき状況である。それどころか、自分の中の“野生”が徐々に蘇ってきていることを感じる今日この頃だ。カエルやガマの声がうるさくて、試験勉強ができなかった中学生の頃を、いま懐かしく思い出している。そんななか、今週はいま私が抱えている“最大で最後の懸案”をやっと片付けた。この懸案は実に厄介な問題をいくつも孕んでおり、ここ3年間にわたり、佐渡屋太郎の肩に重くのしかかってきたものだ。そして、ついにこれ以上逃げられない“土壇場”に追い詰められてしまったのである。

2年前、「だいどう豊里」の駅前に生えていたものを挿し木した「ツゲ」

そこで佐渡屋太郎は、ここ10年間に経験したことがなったくらい、考えに考え抜いた。この問題から派生する状況の1つひとつを丁寧に想定し、それにどのように対処するかを書き止めていった。あまり容量の大きくない頭ではあるが、連日その作業を続けると、頭がフラフラするような激務であった。酒を飲みながら考えていたので、その影響が大きかったのかもしれない。しかしその結果、これまで見えなかったこの問題を円満に解決できる、実に“細い道”が目の前に浮かんできたのだ。これを佐渡屋太郎の“奥の細道”と名付けることにした。

今後はこの“奥の細道”に沿って、交渉と闘いを展開していけばいい。これ以上のことは私には考えられないし、これで私側の勢力が負けても本望である。あとは、神の意思と時の流れに身を任せるしかない。つまり、この“奥の細道”を考えることが、私の任務であったわけだ。やるだけのことをやったので、後悔はない。あとは“天命”を待つばかりとなった。これでやっと、いま抱えている懸案の全てが終了した。

それによって、今後に向けた“ある挑戦”の1本に、目標を集約することができるようになった。実に爽快である。ウマオイとセミの大合唱を聞きなから、体に力がみなぎっている。いま自分が、人生の中でなかなか遭遇できない“劇的なシーン”に立っていることを、男山の頂上付近で感じている。実にドラマチックな展開であり、よくできたシナリオであると思う。

昨年の冬に買ってきて一度は死んだが、見事に生き返ってくれた「南天」の木

ただ正直に言うと、やや疲れた。本来なら今日は祝杯を上げて、酔いつぶれたいところだ。しかし、このブログを今日中に書かなくてはならない。しかも今回のテーマは、私が最も興味を持っているパチンコ業界の“換金問題”に対し、密接に関係する景品問題である。どうして、こんな過酷な巡り合わせになるのだろうか。これも“自業自得”なのかもしれない。今回の元ネタは業界誌の記事であった。その企画の趣旨は、先頃から急速に進む行政による“規制強化”を、警察庁からの「通知」を元にして、その根拠となる法令を傍証し、求められるホール業界の将来像を探っていこうという試みである。

まずその記事では、これまでに発送された「通知」を、「広告・宣伝規制、構造設備維持義務」、「賞品提供」、「その他」(駐車場における児童の社内放置、モバイル連動サービス、パチスロ技術上の解釈基準変更など)に3つに分類した。その上で、各分野における行政の具合的意図を探ろうとしたのである。実に鋭い企画の意図であったが、少し突っ込みが足りなく、教条的な内容になっていた。これは業界誌の限界であろう。思っていることの半分くらいしか記事にできなかったはずだ。その書けない部分を代弁してみようと思ったのが、今回の記事を書こうと思った私の動機である。したがって、少し過激になるかもしれない。

その記事を読んでいて、私が改めて痛感したのは、パチンコ営業が生来的に抱えている“矛盾”である。前回のブログで日本のシステムにおける“劣化”のことを書いた。しかし、パチンコというシステムは“劣化”というような範疇ではなく、そもそも“誤謬”の上に成り立っているのではないか。つまり、本来は“ギャンブル”であるものを、“遊技”であるとして風営法の中に入れたことが間違いではなかったのかと思う。その結果、そこから様々な“矛盾”が発生してきて、その“矛盾”を隠すために規制強化が行われているように感じてならない。

小鉢に植えていたが、次第に大きくなって植え替えを決意した「ヤブコウジ」

その背景には、パチンコ店がもともと多くの個人によって経営されていたことが挙げられる。他の競馬や競輪、競艇などは、特別法によって賭博法による違法性の阻却(そきゃく)が行われ、厳しい法的管理の基に運営が行われている。しかし、パチンコは当時、零細な経営者が多く、統合することも直接管理することもできなかった。また当時は、勝った玉をタバコやお菓子に替えるような、ささやかな“遊び”でもあった。だから、この本来はギャンブルであったパチンコを“遊技”とすることによって、水商売やゲームセンターと同じ風俗営業として、風営法の管理下に置いたのである。

パチンコ業界としては、“遊技”になることによって営業を存続させてもらったことは、行政に感謝しなくてはならない。しかし、逆に行政は風営法下にパチンコを置くことによって、大いなる“矛盾”に苦しむことになる。その後、パチンコは徐々に本来の“ギャンブル”としての爪を延ばし始めた。“ギャンブル”がどれほどの強い集客力を持ち、さらに金銭感覚を狂わせるような常習性を持つことは、これまでこのブログで検証してきた通りだ。その結果、遊技人口が3000万人を超え、遊技機メーカーが次々に上場し、ホール企業のトップも2兆円を超える巨大産業に膨れ上がってしまったのである。

パチンコは、時代の流れの上に咲いた“徒花”(あだばな)ではなかったのかと、最近の私はつくづく思うようになった。それも、“誤謬”の上に咲いた恐るべき成長力を秘めた巨大な“徒花”である。他業界の取材をしていると、何であんなギャンブルを野放しにしているのか、という意見をよく聞く。さらに、それらの人たちはパチンコ業界の売上額を聞いて驚き、そのあとで激しい軽蔑の言葉を吐く。その多くは、自分の商売と比較した“不公平感”である。

その“矛盾”を、改めて感じる出来事が2つあった。1つ目は、8月2日に香港での上場が決定したダイナムに関する記事だった。そこで記者は、ホール企業がなぜ日本では上場できないのか、合法性を問い直す時期ではないかと訴えていた。その中で、記者は“パチンコのギャンブル性”という言葉を使っていたが、私に言わせれば“パチンコはギャンブル”なのである。ギャンブルであることを認めた上で、合法化しなければ誰も納得はしない。上場できないという事実が、パチンコが“遊技”であることを認めない社会の声なのである。これはホール業界のみならず、行政に強く認識してもらいたい事実だ。

取材で奈良に行った時にお土産でもらってきた「スーパーダックフット」

“遊技”であるとして、様々な“矛盾”に対して“屋上屋を架す”(無駄なものをこしらえること)ことを繰り返していても、さらなる“矛盾”が噴出してくる。そもそも、パチンコを“遊技”としたことに、誤謬があったのである。その根本の間違いを正さない限り、社会がパチンコを認めることはないだろう。パチンコを“遊技”として主張しても、近い将来に必ず破綻がやってくる。永年、賭博を認めてきた行政は責任を問われるだろうが、“パチンコはギャンブルである”と言ってすっきりした方が、行政にとってもパチンコ業界にとっても、健全な方法ではないだろうか。その基盤に立って、新たなパチンコのシステムを考える方が、いまの何倍も建設的で前向きの議論ができる。

2つ目は、退職した警察官がTVで、「これからの警察官の天下り先として、監視カメラ業界を狙っている」というコメントを聞いたことだ。パチンコ業界でも、換金所への監視カメラの設置を強く訴える警察の講話を何回も聞いた記憶がある。そこで思い出したのが、“3店方式”のことだ。言うまでもないが、パチンコでは換金することを、法律で禁じられている。パチンコ店が換金をすれば、まさにギャンブルになるからだ。そこで、“3店方式”なる奇妙な方法が考え出された。

それによれば、パチンコ店の顧客は勝ち玉を景品に替えたところから、ストーリーが始まる。その景品を持ってホールの外に出たら、たまたまその景品を買ってくてる店(換金所)が近くにあった。そこで顧客は自分の意思で、景品をその店に売って現金を手にした。だから、ホールは顧客に勝ち玉に相当する景品を提供しただけで、換金行為は行っていない。顧客が景品の中でもその店が買ってくれる特殊な景品(特殊景品)を選び、それを近くにあった店に持ち込み、自分の意思で景品を売り、その対価として現金を得たという理屈である。

昨年の冬に買ってきて、この春から急激に成長してきた「シャコバサボテン」

これは“屋上屋を架す”の典型的な事例であろう。遊技の結果によって、現金に相当する物を得たら、これは歴(れっき)とした賭博であり、賭博法に反することになる。それを回避するために、“特殊景品”(換金賞品)を使っているのである。一方、その引き取り先の換金所では、多くの強盗事件やいくつかの殺人事件も起こっている。あんな人気(ひとけ)のない掘っ立て小屋に、何百万円、何千万円の現金が置かれているのだ。狙われるのが当然だ。さらに、景品業者や換金業者のなかに警察関係者がいる。監視カメラを取り付ける前に、生命の危険がある換金所自体を廃止させるのが、本来の警察の役目ではないかと私は思うが、皆様はどのように思うだろうか。

こんなまやかしのシステムを以て(もって)、パチンコはギャンブルではないと主張するのは、何とも“前近代的”以外の何者でもない。パチンコファンのみならず、国民の多くはその実態を既に知っている。まさに、現代における“裸の王様”というしかない。私もこれまで数々の“裸の王様”を見てきたが、その人たちの多くの特徴は、過去の栄光や実績を引きずって、最も重要な今後に向けた思考が停止していることだ。もう、この人たちには何を言っても通じない。状況によって、鉄槌を下してもらうしかない。

今の世の中では、“前近代的”なタブーはなくなりつつある。そのタブーを打ち砕くことによって、両者の緊張関係は収束し、現実的な前向きで健全な発想が生まれてくる。いま議論の的になっている原発の問題も、そんな流れの中にあると思う。その特異で権威主義的な世界に染まってしまうと、企業や人は変わってしまい、独自の“不可触”な世界を作り上げる。それが、いわゆる“タブー”となるのだ。しかし、一度その実態を多くの人が知ってしまうと、その臨界が解け、現実的な議論が始まるのである。そして多くの場合、タブーを廃した現実的な議論の方が、国民にとって利益につながることも、私たちは歴史的な事象から学んでいる。

今日は年来の課題から解放されたこともあって、いきなり本質的な議論に入ってしまった。今日は飲みすぎて、これ以上書けないので、細かい景品に関する規制は次回に回すことにする。今回の写真は、今週に植え替えを行った植物たちの雄姿を掲載することにした。いま、すでに夕暮れどきを迎えているが、窓の向こうで「ジィー、ジィー」と「ミーン、ミーン」というセミの二重奏が始まっている。いよいよ、夏の本番である。この暑さに負けないように、今年もしぶとく生き残りたい。(佐渡屋太郎)

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上場遊技機メーカーの12年3月期決算実績【佐渡屋太郎-vol.256】

前回の撮影時よりもさらに成長し、植え替えが必要になった「ポインセチア」

いまは12年7月14日(土)の14時10分。今週は、やらなければならないことが次から次へと出てきて、いろいろと“差し込まれる”局面が多かった。週末はのんびりとポインセチアやサボテンの植え替えをしようと思っていたが、それどころではない。明日までに報告書を1本書かなくてはならないし、このブログも今日中には仕上げなくてはならない。と言いながら、今日の午前中はホームセンターへ行って、植え替え用の土と鉢を買ってきた。至福の時間だった。あとは仕事を片付けるだけだ。早く植え替えを始めたい。

さらに今回は、このブログのテーマも面倒くさいものを選んでしまった。したがって、早く本題に入っていきたいのだが、1つだけ前フリで書きたいことがある。それは先々週に本を読んでいて、痛く共感した文章があったので、ここに備忘録として書き留めておきたい。その本とは、松井今朝子著の『今朝子の晩ごはん 嵐の直木賞篇』(新潮文庫、2008年刊)で、次のようなことが書いてあった。

『今朝子の晩ごはん 嵐の直木賞篇』(松井今朝子著、新潮文庫、2008年刊)

「本当を言えば、IT時代の今日、もはや間接民主主義を存続させる意義そのものに疑問が持たれて当然だし、『国家』や『学校教育』や『家庭』といった、すべて近代に成立したパラダイムやシステムが人類にとって根本的に不要なものになりつつあるからこそ劣化が進むのであって、誰がどんな手を尽くそうと、それらが本当に必要とされた時代の輝きを取り戻すことは絶対にありえない!(後略)」

確かに現在、多くの社会的なシステムが現状の生活にそぐわなくなっているものが多くなった。それを松井氏は“劣化”と捉え、根本的な変革が必要であると主張する。そのような考えのもとに小泉改革もあったのだろうし、いま注目を集めている橋下氏が率いる「維新の会」の活動もあるようだ。しかし、その改革には計り知れないエネルギーが必要だ。まだ、古い体制でやっていけると思っている人が多いからである。大多数がこれではダメだと思ったとき、古いシステムは破壊され、新しいシステムが生まれてくる。古いシステムを打ち壊すには、多大な犠牲が伴う。その犠牲とは、「これではいけない」とほとんどの人が思うまでに混乱や苦しみを感じることであると思う。

ただ、今は国民の教育レベルも上がったし、情報の伝達手段も目を見張るくらいに発達してきた。状況を説明すれば理解ができるし、過去の歴史も勉強してきた。なのに、なぜ世の中は依然として変わっていこうとしないのだろうか。消費税法案や原発再稼働を推し進める今の政治は論外だが、この国自体が“劣化”し、国民自体も劣化した様々なシステムのなかで、急激に“劣化”の一途を辿っているように思えてならない。そして、全ての国民が地獄の苦しみを味わって初めて、新しい道が見えてくるのだろうか。個人的には、そこまで付き合うのは真っ平だし、多くの人がそう思っているはずだ。この国はいつから、こんなダメな国になってしまったのだろうか。変える力を持ち、絶えず改革を繰り返していかないと、国自体が劣化してしまう。

さて、そんなアホな国のことを考えていても、時間がもったいないので本題に移る。今回のテーマは遊技機メーカーの動向である。2012年3月期の決算が終わり、前期の概要が明らかになった。全体的に見れば、増収増益と減収減益に落ち込むメーカーの2極構造で、当初に懸念されていた東日本大震災やタイ洪水の影響は比較的に軽微であったという。また、パチスロ市場の回復傾向がより強まり、各メーカーの業績を下支えしたことは決算数値にも現れている。では、具体的にどのような遊技機が、各メーカーの業績を左右したのか。このブログは一般ファンの人も多く見てくれているので、身近な遊技機の販売台数を中心に、上場遊技機メーカー6社の実績を見ていくことにする。

ホールに設置され、多くのファンを魅きつけるパチンコ台

①【セガサミーホールディングス】(連結)(%は前期比の増減率、▲はマイナスを表す。以下、同じ)
[実績]
売上高=3955億200万円(▲0.3%)、営業利益=583億8400万円(▲15.1%)、経常利益=581億6400万円(▲14.6%)、当期純利益=218億2000万円(▲47.4%)
※遊技機事業は売上高=2121億円(0%)、パチンコ売上高=1018億円(▲10.8%)、パチスロ売上高=1043億円(9.9%)、その他売上高=60億円(87.5%)、営業利益=710億円(10.6%)
[販売実績]
●パチンコ(サミー、タイヨーエレック)=14タイトル/33万2288台(▲1万900台)、(1タイトル平均=2万3734台)
●パチスロ(サミー、ロデオ、タイヨーエレック)=11タイトル/30万866台(▲1404台)、(1タイトル平均=2万7351台)
[主要機種販売台数]
●パチンコ
「ぱちんこCR蒼天の拳」(サミー)=6万2395台
「ぱちんこCR ALADDIN NEO 小さな皇女と天魔の都」(サミー)=5万7455台
「ぱちんこCR北斗の拳シリーズ」(サミー)=4万396台
「ぱちんこCRリングにかけろ1―黄金の日本Jr.編―」(サミー)=3万5223台
「CR龍が如く見参!シリーズ」(タイヨーエレック)=2万4252台
●パチスロ
「パチスロ北斗の拳」(サミー)=17万7469台
「パチスロモンスターハンター」(ロデオ)=5万6866台
「パチスロ旋風の用心棒~胡蝶の記憶~」(ロデオ)=2万3464台
「パチスロ快盗天使ツインエンジェル3」(サミー)=1万6537台
「金と銀」(タイヨーエレック)=9315台

②【SANKYO】
[実績]
売上高=1736億8200万円(▲13.9%)営業利益=403億1500万円(▲22.4%)、経常利益=443億9600万円(▲20.6%)、当期純利益=201億8200万円(▲4.9%)
[販売実績]
●パチンコ(SANKYO、Bisty)=10シリーズ/36万台(▲6万3000台)(1シリーズ平均=3万6000台)
●パチスロ(SANKYO、Bisty)=4シリーズ/9万6000台(▲2万台)(1シリーズ平均=2万4000台)
[主要機種](販売台数の発表はなし)
●パチンコ
「フィーバーマクロスフロンティア」(SANKYO)
「フィーバー宇宙戦艦ヤマト 復活篇」(SANKYO)
「フィーバー倖田來未Ⅲ~Love Romance~」(SANKYO)
「CR ayumi hamasaki 浜崎あゆみ物語―序章―」(Bisty)
「ヱヴァンゲリヲン7」(Bisty)
●パチスロ
「夢夢ワールドDXⅡ」(SANKYO)
「X JAPAN・強行突破」(SANKYO)
「SAMURAI 7」(Bisty)
「ヱヴァンゲリヲン~生命の鼓動~」(Bisty)

不調期を脱し、回復期に入ってきたパチスロ

③【平和】
[実績]
売上高=951億2000万円(10.8%)、営業利益=207億4100万円(35.8%)、経常利益=282億8200万円(14.6%)、当期純利益=205億1600万円(0.3%)
※遊技機事業は売上高=808億4300万円(▲4.6%)
[販売実績]
●パチンコ=18万7000台
●パチスロ=7万8000台
[主要機種](販売台数の発表はなし)
●パチンコ
「CR戦国乙女2」
「CR南国育ちin沖縄」
「CR黄門ちゃま寿」
●パチスロ
「ぱちすろ黄門ちゃま 光れ!正義の印籠編!」
「不二子100億$の女神」
「新・ドロンジョにおまかせ」

④【フィールズ】
[実績]
売上高=921億9500万円(▲11.0%)、営業利益=85億2700万円(▲35.1%)、経常利益=86億6100万円(▲36.7%)、当期純利益=59億9100万円(20.3%)
[販売実績]
●パチンコ(Bisty)=2機種/23万3000台(▲2万9000台)(1機種平均=11万6500台)
●パチスロ(Bisty、ロデオ、エンターライズ)=6機種/17万9000台(▲3万8000台)(1機種平均=2万9833台)
[主要機種の販売実績]
●パチンコ
「CR浜崎あゆみ物語」(Bisty)=8万3000台
「CRヱヴァンゲリヲン7」(Bisty)=9万8000台
●パチスロ
「モンスターハンター」=5万6000台
「ヱヴァンゲリヲン~生命の鼓動~」(Bisty)=4万7000台
「パチスロ旋風の用心棒~胡蝶の記憶~」(ロデオ)=2万3000台
「SAMURAI 7」(Bisty)=1万3000台
「ラーゼフォン」(ロデオ)=1万台以下
「ストリートファイター」(エンターライズ)=1万台以下

老若男女のファンの心を魅きつける遊技機
 
⑤【ユニバーサルエンターテインメント】
[実績]
売上高=748億5800万円(66.3%)、営業利益=263億4900万円(400.6%)、経常利益=333億6800万円(402.3%)、当期純利益=313億8000万円(602.3%)
※パチンコ・パチスロ事業は売上高=721億9500万円(68.8%)、営業利益=323億4300万円(167.6%)
[販売実績]
●パチスロ=5タイトル/17万2000台(1タイトル平均=3万4400台)※前期機種の販売分も含む
[主要機種の販売実績]
●パチスロ
「ミリオンゴッド~神々の系譜~」=7万台
「赤ドン雅」=5万3000台
「エージェントクライシス」=2万台

⑥【藤商事】
[実績]
売上高=430億2700万円(81.5%)、営業利益=72億9500万円(―)、経常利益=73億2800万円(―)、当期純利益=40億8700万円(―)
[販売実績]
●パチンコ=6機種/13万5900台(+6万2000台)(1機種平均=2万2650台)
●パチスロ=1機種/1700台(+1700台)、(1機種平均=1700台)
[主要機種の販売実績]
●パチンコ
「CRリング 呪いの7日間」=4万2800台
「CRゲゲゲの鬼太郎~妖怪頂上決戦~」=2万6800台
「CR RAVEエンドレスバトル」=2万5500台
「CR少女地獄」=1万5600台
「CR八丁堀の七人」=1万3100台
「CRべにしゃち」=4300台
●パチスロ
「マジカルスロット魔法少女隊アルス」=1700台

ここ数年で販売台数を確実に上げてきたパチスロ

このように、遊技機メーカーの12年3月期決算は、「増収増益」組=平和、ユニバーサルエンターテインメント、藤商事と「減収減益」組=セガサミーホールディングス、SANKYO、フィールズの3社ずつに分かれることになった。しかし、遊技機部門だけを見れば、セガサミーホールディングスや平和のように、全体とは異なる結果になっているケースもある。あれだけの災害やバッシングを受けた割には、何とか踏ん張って被害を最小限に食い止めたといった実績であった。

それを下支えしたのが、各社のヒット機だろう。販売台数が公表され、5万台以上のセールスを記録した機種を見ていくと、パチンコでは、①「CRヱヴァンゲリヲン7」(Bisty)=9万8000台、②「CR浜崎あゆみ物語」(Bisty)=8万3000台、③「ぱちんこCR蒼天の拳」(サミー)=6万2395台、④「ぱちんこCR ALADDIN NEO 小さな皇女と天魔の都」(サミー)=5万7455台が見られる。

一方、パチスロの方を一覧すると、前期のベストセラーとなる①「パチスロ北斗の拳」(サミー)=17万7469台をはじめ、②「ミリオンゴッド~神々の系譜~」(ユニバ)=7万台、③「パチスロモンスターハンター」(ロデオ)=5万6866台、④「赤ドン雅」(ユニバ)=5万3000台といった顔ぶれが並ぶ。こうしたパチスロの販売台数は、数年前には考えられなかったことだ。この数字を見ても、パチスロが回復基調を確実に辿っていることが分かる。

このブログでは毎年「年末の遊技機一覧」と題して、その年に発表された機種を記録として残している。元の原稿はさらに多くの機種が記されているのである。そのアルファベット混じりで打ち込みにくい機種を、1つひとつ打ち込んだ私としては、それぞれに思い出がある。そして今回、それらの販売台数を打ち込むごとに、各遊技機が辿った運命を思わざるを得ない。なかには、爆裂機で賛否両論を引き起こした機種もある。固定ファンを持ち、販売のたびに群を抜いたセールスを記録する機種もある。しかし、こうした1台、1台の遊技機が、パチンコ業界を支えていることは言うまでもない。今回は、そんな遊技機を生み出してくれたメーカーの開発技術者に賛辞を送って、この記事を締めくくりたいと思う。(佐渡屋太郎)

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マルハンの節電計画【佐渡屋太郎-vol.255】

ビンの中に収容した“ワニゾウ”

いまは12年7月6日(金)の8時02分。今日も5時に目が覚めて、今まで本を読んでいた。昨日は長篇の原稿を乗りに乗って書いていたので、プレッシャーは相当に減じたものの、体がぐったり疲れて“やる気”が起こってこない。今日はちょうどブログを書く日であることを思い出し、“渡りに船”とばかりに逃げ込んできたわけだ。そう言えば今週は、“ワニ事件”で翻弄されてしまった。しかし、翻弄したのは私自身で、twitterでも思わぬ“誤報”を流してしまった。

その原因と結末につき、改めて詳細に報告しておきたい。事件が起こったのは、7月4日(水)の早朝だった。いつものようにベランダに出てみると、端の方の植木鉢で何かが動いていた。まず、前回ブログの最後の写真を見てもらいたい。我が家では植木鉢のいくつかに、小蝿取り用の粘着ボードが立ててある。そのボードに何かが引っ付いて、暴れているのだ。最初はネズミかチョウではないかと思って近づいてみると、上の写真にある生物が、必死になってもがいていた。これを見て、みなさんはどんな生物だと思うだろうか。

私はその顔を見て、一瞬でワニの子供だと思ったのだ。誰でもこの顔を見れば、ワニと思うだろう。そこで「おーい、ワニがいるぞ」とY嬢を呼んだら、殺虫剤とビニール袋を持って飛び出してきた。女性は何と残酷な性向を持つ生き物なのだろうか。ラコステのマークのような可愛い顔をしたこのワニの子供を、殺そうと一瞬のうちの発想したのだ。それはないだろうと、私は恐怖で動転するY嬢をなだめ、逃がしてやろうとした。そしたらY嬢は「そんなワニを外に放して大きくなったらどうするのよ、危険じゃないの」と言うではないか。

そう言われれば、確かにそうだ。ただ、人を食うくらいの大きさになるのには、膨大な時間が必要なようだが……。とりあえず捕まえて、ペットショップに持って行って引き取ってもうらおうということになった。その日の2人は、すっかり“ワニモード”で話を進めていたのだ。ワニは頭をボードに貼り付け、腹を見せてもがいていた。そこで痛がる頭を慎重にはがし、水を入れた瓶に収容した。さらに、外へ行って石を拾ってきて休憩台を作り、豚肉も小さく切って入れてやった。こうして世話をしていると、永年ねむっていた“飼育本能”が、私の中にムクムクと湧き上がってきた。

まるでワニそっくりの顔をしたいイモリの“ワニゾウ”

その日はY嬢が車を使うのでペットショップへは行けず、私はワニを見ながら原稿を書いていた。なかなか元気なやつで、愛嬌のある顔をしているので、“ワニゾウ”という名前を付けてやった。多分、近くの誰かが飼っていたペットが逃げ出してきたのだろう。しかしよく見ると、手足の先が吸盤状になっていて、ワニのように爪が生えていないのが不思議ではあった。

そして翌朝、ワニゾウをじっと覗き込んでいたY嬢から突然、「これはワニではなく、ヤモリかイモリではないの?」という疑問が呈せられた。その言葉は私の胸に、錐(きり)のような鋭さを持って突き刺さってきた。「いや、絶対ヤモリではない」と私は反撃した。私は昔、インドの安宿でヤモリと一緒に暮らしたことがあった。当時、私は凶暴で大型の蚊の軍団に全身を刺され、足が化膿して死にそうになっていた。そのとき唯一、私の味方になってくれたのが、蚊を食ってくれるヤモリたちだった。短かった生涯の最後の1枚として、“ヤモリ太郎”と名付けた最も大きなヤモリをモデルに、詳細なスケッチ画を描いた記憶もある。だから、ヤモリのことは誰よりもよく知っている。

「じゃ、イモリじゃないの?」と再び、錐(きり)のように鋭い質問が飛んできた。正直言って、私はイモリを知らない。しかし、「こんなワニみたいな顔をしたイモリがいるわけがないだろう」と防戦しておいた。しかし、ペットショップに行く前に、念の為にネットで調べておこうということになって、「イモリ、画像」で検索を掛けてみた。そしたらどうだろう。“ワニみたいな顔をしたイモリ”がモニター一杯に、いくついくつも現れてきたのだ。

結局、“ワニゾウ”と名付けたイモリは、この建物の前に拡がる草むらに放すことになった。もう、人を食う危険性がなくなったからだ。“ワニゾウ”は振り返ることもなく、ヨロヨロと草の海なかに消えていった。人を食うことよりも、猫や鳥に食われないことを祈るばかりだ。これが“ワニ事件”の全真相である。

“ECOモデル店”として11年12月にオープンした「マルハン昭島店」(東京都昭島市)

さて今回のテーマは、“節電問題”を取り上げることにした。7月に入り、節電期間が始まったので、タイミング的にも絶妙な選択であると思う。さらに、私は4~5年前に“ECO問題”と言われたころから、様々な節電商品や節電システムの取材を続けてきたので、書き手としても最高ではないかと自負している。ホールの屋根に昇って遮熱塗料の取材もしたし、屋根裏のダクトや薄暗い空調室に潜り込んだこともある。さらに、省エネホールの実績を検証するため、徹夜で電力使用量や電気料金の比較計算を何回もした。

それで得た結論は、「やるかやらないかだけの問題である」ということであった。つまり、10~15%の節電なら、ホールがやる気になればそれほどの投資をしなくても、十分に実現できる。様々な節電商品はあるし、効率的な節電方法もいろいろ紹介されている。要は、各ホールが本気になって節電に取り組むかどうかということ自体が、実は“節電問題”の根幹なのである。逆に言えば、本気になって取り組むのなら、それぞれのホールに合った最も効率的な方法は、それほど苦労しなくても探し出すことができるはずだ。

私も正直言って、何回も同じことを書くことに飽きてきた。関心のある方は、過去の記事を見て欲しい。そんな折、マルハンから節電に関するリリースが送られてきた。ECOや節電に関しても同社は、ホール業界のなかではリーディング企業である。まずは、その“節電先進企業”が今夏、どのような対策を講じているかを見てもらいたい。

様々な工夫が施された「マルハン昭島店」の店内

【マルハンにおける2012年夏季節電への取り組み】
1.節電目標
政府が設定した各地域の要請に対して、当社としては15%の節電数値目標を設け、節電対策を実施致します。

2.取り組み期間
政府が設定した各地域の節電要請期間に対し、当社としては7月1日~9月30日の間、節電対策を実施致します。

3.節電への取り組み内容
(1)空調
 ①エアコンの実温管理を2℃上げる
 ②空調室外機の薬品洗浄実施:今期61店舗(予定)
 ③事務所空調機28℃実温管理
 ④景品倉庫の空調OFF
 ※但し、倉庫が30℃以上になる場合は、冷房設定26℃以上で管理する。
(2)照明
 ①外壁照明の部分消灯
 ②ネオン・看板・電光掲示板の部分消灯
 ③ホール内の間接照明の部分消灯
 ④自動販売機の照明を24時間消灯
 ⑤LED照明への変更(経年対応):今期17店舗(予定)
 ⑥事務所照明管球の30%カット
(3)その他
 ①PCモニターの輝度50%設定

また、関電・九電管内においては政府からの緊急対応があった場合、以下の施策を実施する。
(1)照明
 ①店内照明の50%消灯
 ②間接照明のOFF
 ③LEDビジョン・外壁照明のOFF
(2)その他
 ①店内エスカレーターの停止

同じく同時期に“ECOモデル店”をしてオープンした「マルハン入間店」(埼玉県入間市)

この具体的な取り組みは、他のホールにおいても大いに参考になるのではないか。LED照明のほかは費用も掛からない。問題は節電の目標値だ。現在、発表されているところによると、福井県の大飯原発3号機が再稼働したことにより、1昨年比で各管区の数値目標(削減率)は、北海道電力=7%、東北電力=なし、東京電力=なし、中部電力=4%、北陸電力=4%、関西電力=10%、中国電力=3%、四国電力=7%、九州電力=10%、沖縄電力=節電要請対象から除外、となっている。

問題は関西電力管内で、当初15%であったが原発再稼働で九州電力と同じ10%まで引下げられた。これなら十分に目標数値はクリアできるのではないかと思う。これまでの取材によれば、空調の入れ方やこまめなスイッチOFFの励行など、“人力”によって10%の節電までは可能だというデータもある。なお、1日における電力使用のピークは14時から17時なので、この時間帯はとくに気をつける必要がある。関電では計画停電を行う場合、前日の18時ごろまでに停電の可能性のある時間帯、グループ、区域などを公表し、当日の需要状況を見据えて、実施の2時間前に最終判断するという。

これに対し、ホール業界では大阪府遊協が7月中に大飯原発3・4号機が再稼働した場合、7月は月2回以上、8月中は月1回以上の輪番休業など5項目の節電対策の実施を決定した。和歌山県遊協でも同様の決定をしている。昨年、東電管内では実質20%以上の節電を実現したというが、あまり状況を甘く見すぎてはいけない。とくに、ホール業界は昨年に起こった“パチンコバッシング”の例がある。一般の目はパチンコホールに厳しく、1店舗でも節電計画の実行を怠れば、業界全体が槍玉に上げられることも考えられる。

環境や省エネ、節電に配慮された「マルハン入間店」の店内

政府や電力会社に対し、いろいろな思いはあるだろうが、ここは一糸乱れぬ決定遵守を励行しておいた方が賢明だろう。昨年、自社の節電計画を公表し、輪番休業を取らなかったホール企業がいくつかある。もちろん、節電にはいろいろな方法がある。結局は総体的な観点で削減目標をクリアできれば、企業としての責任を果たしたことになる。その考えによれば、必ずしも連番休業を取る必要はない。その分を他で節電すればいいわけだ。

しかし、そうした企業の中にはその後、組合を除名になったものもある。さらに、行政との間で一口では言えないような“複雑なやり取り”があった企業もある。昨年の節電期間が終ったあと、組合決定に従わなかったホールに対し、行政は怒りを顕わにした。それは組合に加入していない“アウトサイダー”に対しても例外ではない。各ホール企業で独自の考え方があるのは分かる。組合と考え方が異なることも分かる。この業界が一致団結できない体質であることも分かる。ただ、パチンコをしない一般市民は、いろんなホールを一括りで、“パチンコ屋”と見る傾向が強い。

そんな状況下で、暗闇の中で1軒だけ煌々とネオンを灯すホールがあったり、駅のエスカレーターが止まっている時に、パチンコ屋のエスカレーターが動いているのを見れば、何と非常識な業界だろうと思う。患者を抱える病院が計画停電を受けているのに、別のエリアで“激震営業”などといったポスターを張り出してホールが営業していれば、市民の怒りは爆発するのである。あまり、くどくどと言いたくないが、昨年の教訓を生かしてほしいとだけ言って、今回は終わることにしたい。(佐渡屋太郎)

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パチンコ村の構造(後篇)【佐渡屋太郎-vol.254】

「キレハアラリア」との同居で成長が止まっていた「金のなる木」を4月6日に植え替え

いまは12年7月1日(日)の15時55分。前回は「本」のことを書いてスッキリしたが、また余計な荷物を背負い込むことになってしまった。結局は今回、このブログの原稿を2本も書かなければならない。やっと、月末締切りの原稿にも目処が付いてきたので、またこのブログに帰ってきた。ただし、原稿がすべて終わったわけではない。多分、明日の朝から頑張れば、夕方には終わるのではないかといったところだ。

さて、今回は前フリなしで、本題に入っていくことにする。前回は、行政担当者がパチンコ業界の現状に対し、非常に怒っているということを紹介した。絶えず、行政はパチンコ業界に対して怒っているような気もするが、今回はこれまでとはその“怒り度”が異なっている。その怒りが、さらなる規制強化につながっていく可能性が高かった。その意味では、まさに“本気”であったのだ。事実、これまで半ば黙認されていた“一物二価”や“貯玉システム”にまで、どんどんと切り込んできているのが現状だ。

その勢いに押されて、パチンコ業界では何も言えないし、何か言っても到底、聞いてもらえるような雰囲気ではなくなっている。この機に際し、一気にパチンコ業界の“浄化”を推し進め、風適法を基盤にした“正常化”を図るというのが、行政側の意図ではないかと思われる。確かに、パチンコ自体が永年の過激な営業によって、事業者側に都合のいいような体制に、じわじわと改変してきたのは確かだろう。

それぞれ独立した鉢で本来の成長力を回復した「金のなる木」

その根本には、“便りがないのは、無事の証拠”ならぬ、“指導がないのは、了解の証拠”といったこの業界の考え方がある。さらに、行政の指導に曖昧さや地域による“温度差”があったことも、その遠因となっている。そんな考え方で、ジワジワと“既得権”を増大させてきたのが、今日のパチンコ営業の姿であるとも言える。しかしそうした現状に対し、風適法を盾に、その厳格な解釈によって、強引に“本来のパチンコ営業の姿”へ引き戻そうとしているのが、現在における行政の動きではないかと思う。しかし、その“本来”が具体的に、どの段階までの“引き戻し”になるのかということが、個人的には興味がある。

では、行政はこんなパチンコ業界のことを、どのように考えているのだろうか。これは、今後の規制強化を考える上で、非常に重要な背景となる。ネットなどを見ると、パチンコ業界は行政からの“天下り”を大量に引き受け、両者は癒着関係にあるのではないかという指摘も多く見られる。事実、全国のホール組合において、その事務方のトップである専務理事は、ほとんどが退官した警察関係者で占められている。しかし、私が見る限り、それら専務理事たちも警察とホール事業者の間に立って、なかなか大変なようだ。指導を徹底させたいと思う警察と、常にその指導の裏を書こうとするホール業者。この関係は一向に改まることはなく、“癒着”というよりは、“面従腹背”といった感が強い。

こうした態度に業を煮やした警察庁生活安全局保安課の玉川課長補佐は、パチンコ業界の本質に切り込んだ。その洞察は非常に鋭く、共感する部分が多かった。実は、これが今回のテーマなのである。行政の担当官に、パチンコ業界はこのように思われているという事実を、業界関係者は知っておく必要があると思い、その具体的な発言内容を紹介することにした。どの業界においても、“業界の常識は、社会の非常識”といった言葉が、自省を込めて語られる。確かに、各業界には独特の慣習があり、それが社会の常識から外れていることが多い。しかし、私もいろんな業界の取材をして痛感するが、パチンコ業界に比べれば、他業界の非常識などまだ“可愛い”ものだ。

死んだと思っていたイチョウの苗木から、3月29日に若葉が出ているのを確認

原発問題が糾弾されたとき、学者と電力会社と関係官僚からなる“原子力村”の構造が明らかにされた。世間からみれば、この業界も一般の常識から逸脱した“パチンコ村”を形成しているのではないか。もしそうであれば、その逸脱している部分とは、どんな点であるのか。業界のなかに“染まって”しまうと、なかなか真の姿を認識することは難しい。その点で玉川氏の指摘は、この業界にとって貴重な証言となるはずだ。そんなことを考えて、タイトルを「パチンコ村の構造」とした。では、この巨大な“パチンコ村”はどのような構造を持っているのだろうか。

まず、玉川氏は昨年2月に現職に着任してから、この業界のことを考え続けたそうだ。その考察のテーマは、「パチンコ業界は永年にわたって積極的な社会貢献活動を続けているにも関わらず、なぜ社会から正当な評価を得られないか」という疑問である。業界では、寄付金の額や各種の社会貢献活動を喧伝している。確かに、パチンコをしない一般市民から、「パチンコ屋もいいことをしている」という認識を得ることは、業界の社会認知の上では必要なことではある。しかし他業界に比べ、パチンコ業界の社会貢献は微妙な受け取り方をされるのも、これまた事実である。

生き返ったイチョウの苗木は順調に葉の数を増やして成長を続けている

一部のパチンコファンには、「あくどい金儲けの罪滅ぼし」、「なぜ、その金を俺たちに還元してくれないのか」、「俺たちから絞り取った金をどこに持っていくのか」、「そんなことをするのなら、もっと客を大切にしろ」という声もあった。こうした声に答えることも、この業界には求められる。一方、玉川氏はその問いに対する答えとして、「のめり込みを生む高い射幸性と、コンプライアンス(法令遵守)に徹しきれない業界の体質にある」という結論に達した。これは、これまで行政から再三にわたって指摘されてきたことでもある。これだけでは、別に目新しいことではない。

しかし、玉川氏はここで終わることなく、さらに「なぜ射幸性への依存度を薄め、遵法営業に徹することができないのか」を考えた。これは業界にとって、“永遠のテーマ”でもある。この問いに、業界の人たちはどのように答えるのであろうか。私もこの業界に入ってきてから、この点についていろいろと考えてきた。一頃、遊技機に頼らない営業とか、一般市民に認められる社会性を持つ必要があるなどと叫ばれたこともあった。しかし、“面従腹背”のこの業界には、悲しいことながら通じないのである。“儲け第一主義”という大原則で動くこの業界は、儲けにつながらない指導や提言にはなかなか聞く耳を持たない。極端に言えば、これが良くも悪くもパチンコ業界の最大の特徴であると言える。しかしその結果、次第に社会から見放される存在になろうとしてきているわけだ。

決まりを作っても、その裏を書いたホールが最も儲かる構造が、この業界にはある。低射幸性営業とホール組合で声を揃えて唱和はしていても、爆裂機が登場すれば、多くのホールは波を打ったように注文に走り、開発したメーカーが大儲けするということを繰り返してきた。作る方も作る方だが、買う方も買う方である。これがまさに、パチンコ業界の構造と言うべきものであった。これに対し、玉川氏は業界に根強く残る“慣習”が、低射幸性営業と遵法営業の実現を阻んできたという考えに至ったのである。それを「一掃すべき4つの業界慣習」として、余暇進の定時社員総会で発表した。その“悪弊”は次の通りである。

葉を次々に落としていた「ポインセチア」に4月12日、初めて新葉が出ていることを確認

【パチンコ業界にとって「一掃すべき4つの業界慣習」】
①違法な営業形態でも、たまたま摘発されなかったことをもって「既得権」と考える慣習
②それが法に抵触しかねないものであれ、「他のぱちんこ店と同じことをしないと損をするかもしれない」と考える慣習
③法律で禁止されていても、牽強付会の解釈により、本来存在しないグレーゾーンを追求しようとする慣習
④営業の基本となる法律や通達をきちんと確認しない慣習

これを見て、読者の方々はどのように感じたのであろうか。この4つを一口で言えば、遵法精神が薄いということである。儲かると思えば、法を犯すような営業でも敢行してしまうという傾向を、パチンコ業界が“慣習”として持っているという指摘だ。具体的に指摘をされれば、その1つひとつにただ頷くしかない。これが行政の担当官が持つ、パチンコ業界の印象なのである。前回に紹介した宣伝広告規制をめぐる“いたちごっこ”を見れば、このように思われても仕方ない要素がこの業界には充満している。ではなぜ、遵法精神が薄い者に営業許可を与えているのか。そこで、行政も大きく舵を切り始めたのではなかろうか。

その後、恐ろしい勢いで葉を出し、死線をさ迷ったとは思えないくらい元気になった「ポインセチア」

そこで、この「一掃すべき4つの業界慣習」に、重要なキーワードが2つ出てきた。それは、「既得権」と「グレーゾーン」という言葉だ。ここに今後における指導の方針が隠されていると考えるのは、深読みのしすぎだろうか。私には、これまで「既得権」と考えられていた営業形態に対しても、風適法を基盤にした強力な“引き戻し”を図っていくと言っているように感じる。さらに、それまで看過していた「グレーゾーン」に対しても、風適法の考えを敷衍した明確な解釈を示し、その中にもどんどん手を突っ込んでいくぞという宣言に思えてならない。事実、最近の規制強化はその方向で、強力に推し進められている。

その意味でいうと、この「一掃すべき4つの業界慣習」は行政の“本気度”の表明でもあるし、現状におけるパチンコの営業形態に対する“再検討宣告”であると考えることもできる。またその指導の方法も、これまでの目立つホールだけを摘発して、行政の指針を示す“見せしめ方式”に留まるとは限らない。明確な見解を示し、それに従わないホールを次々に網に掛けていく、“虱潰し方式”が採られるかもしれない。嵐が過ぎるのをじっと待つという“面従腹背”の姿勢で、いつの間にか「既得権」を拡大してきたのがパチンコ業界であった。しかし、その方法も今回は通用しそうにない。

こうした観点から現状を考えると、行政が取っている動きの底にあるものが垣間見えてくるようだ。いまでも新たな指導の対象が浮上してきているが、まだまだ「既得権」や「グレーゾーン」の再検討は、“序の口”にあるのかもしれない。強力な“引き戻し”のベクトルは、果たしてパチンコ業界をどのように変えていこうとしているのか。今後の動向が注目される。今回は頭から尻尾までパチンコ尽くしで、いささか疲れた。そこで、今回は入れる適当な写真もないので、初春から著しい復活・再生を遂げたわが植木たちの姿を掲載し、自分自身への“ご褒美”としたい。(佐渡屋太郎)

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