遊技租界 『佐渡屋太郎のパチンコ商売道日記』

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ぱちんこ情熱リーグ第1次予選分析(後章)【佐渡屋太郎-vol.194】

写真キャプション=1次予選で16位に入った「PAO千里店」(大阪府箕面市、㈱プリメール開発)


いまは12月17日(金)の18時40分。前回は締め切り後の開放感と、疲れた上での飲酒のため、すっかりテーマが横道に逸れてしまった。そこで今回は、前フリ抜きで「第2回ぱちんこ情熱リーグ」の1次予選について説明していきたい。前回のブログでも書いた通り、参加ホールの299店から全体の1割に当たる2次予選進出ホールを決めるのが、この第1次予選の役割だ。つまり、上位30ホールが選出枠となる。

リーグの流れで言うと、7月末で参加ホールの応募締め切りとなり、8月は準備期間として、9月1日から11月30日までが第1次予選の期間となる。その3ヵ月の間、9月、10月、11月の毎月1回ずつの覆面調査が行なわれ、3回の調査における平均点の高い上位30ホールが、2次予選に進出する権利を得ることになる。前回は1次予選の審査は2回であったが、より多くの目による審査と審査員による評価の偏りをより少なくするために、調査回数が1回増やされることになった。

今回は早目に、その1次予選結果を掲載しておくことにしよう。この第2回目の1次予選は前回を超える“激戦”が繰り広げられた。前回の参加ホールは135店で、今回は299店。前回の1次予選通過は11店(10位が同点であったため)で、今回は30店となった。予選通過の枠は拡げられたが、全国の強豪ホールが結集しただけあって、かなりレベルの高いコンペが展開されたようだ。まず、下にある1次予選結果を見てもらいたい。

図表

図表をクリックすると拡大してご覧になれます。

この表を見て、どのような感想を持たれただろうか。ここまでの経過を説明すると、200点満点を取ったのは、9月度調査で12店、10月度で21店、11月度で15店もあった。前述のように、とても高い水準のコンペが展開されたと言える。その背景として考えられるのは、1つ目として今回の出場店舗は地元大手・中堅ホール企業のホールが多く、比較的レベルの高い店舗が参加したこと。2つ目はリピート率が高く、前回出場した100店以上が今回も出場したこと。お手本とした「居酒屋甲子園」のリピート率は40%台であるというが、このリーグでは85%を記録した。前回に審査を経験し、減点項目を修正して出場したホールは、その成長した姿で更なる挑戦に臨んだわけだ。

こうしたホールが集まったので、戦いも激烈を極めた。200点満点を1回取っても、あと2回の審査結果によって、240位まで落ち込んだホールもあったほどだ。前回の全店平均=158.5点に対し、今回=162.0点で3.5点ほどアップしている。1位~299位の平均点差=80.6点、1位~30位の平均差=12.0点という結果になった。


その激戦を制し、“狭き門”を通ってきたのがこれら30店である。最初に気付くのが、複数ホールをランクインさせている企業が多いこと。多い順に見ると、①㈲公楽=4店、②㈱エムアイディージャパン(㈱隆嘉洞、㈱エムズ・コーポレーション)=3店、③㈲ミヤマ実業=2店、③DAIICHI J&Zグループ=2店、③㈱玉川物産(㈱アイ興産)=2店となる。岩手県の㈲公楽は11店の参加で4店がランクイン。全11店の平均が全店平均より12.6点も高く、会社全体としてのレベルの高さを窺わせる。それに次ぐ「玉三郎」は、新潟・宮城・埼玉の3県にまたがってランクインしてきた。人材教育に力を入れてきた同社の、“面目躍如”と言ったところだろう。

一方、四国の㈲ミヤマ実業は3店で参戦して、そのうち2店が1次予選突破という快挙を成し遂げた。予選通過が1割という枠を考えれば、驚異的な突破率だ。ちなみに3店の平均は全店平均より、17.4点も超えるレベルを維持している。DAIICHI J&Zグループは前回の1次予選にも2店を通してきた。今回はそれらホールとは異なる2店を今回ランクインさせた点に、会社としての“底力”を感じさせる。最後の㈱玉川物産は、前回に日本一となった「駅前ペリカン」(㈱ウィル)の親会社である。今回は地元・石川県のフラッグシップ店と大阪府のホールで“力”を見せてきた。ちなみに「駅前ペリカン」は現在、“燃え尽き症候群”に陥っているという。またすぐ回復してくるだろう。

このほか、全国展開を行なう夢コーポレーションや㈱平成観光、さらに地元で大きな力を持っている富山県の㈱ノースランド、愛知県の㈱玉越、長崎が本拠のひぐちグループも鹿児島の店舗でランクインを果たした。こうした有力企業のホールも、今後の大きな見所となるだろう。これら1次予選を通過したホールを地区別に多い方から見ていくと、①近畿=10店、②東北=5店、②中部=5店、④関東=4店、⑤四国=3店、⑥中国=2店、⑦九州=1店、⑧北海道=0店の順になる。

写真キャプション=1次予選で16位に入った「弥刀DEペリカン」(大阪府東大阪市、㈱アイ興産)


参加店舗数から見れば、東北と四国の健闘が光る。前回、酩酊して参加ホールの分析を忘れたが、各地区の参加ホール数は、北海道=4店、東北=18店、関東=75店、中部=46店、近畿=119店、中国=18店、四国=6店、九州=13店であった。一方、このベスト30の発表で驚いたのは、東京都のホールが1店も入っていなかったことだ。結果的には“全滅”となってしまった。ランクインした関東地区の4店舗は、栃木・埼玉・神奈川・新潟が各1店という内訳だった。東京都は、大阪府の81店に次ぐ全国2位の25店が参加した。しかし、最高位が33位で、惜しくもベスト30入りを逃がしてしまった。30位との差は何と1.6点差という接戦であった。

では、全体的にどのような予選の状況であったのだろうか。まず、基本となるのが前述したように、今回の全店平均=162.0点という数値である。これを頭に入れて、まず得点分布から見ていこう。店舗数のあとの1つ目の( )は参加ホール全店に対する比率、2つ目の( )は上位からの累計比率を表している。

①190点台(1位~11位)=11店(3.7%)→(3.7%)
②180点台(12位~42位)=32店(10.7%)→(14.4%)
③170点台(44位~103位)=63店(21.1%)→(35.5%)
④160点台(107位~178位)=74店(24.6%)→(60.1%)
⑤150点台(181位~238位)=58店(19.4%)→(79.5%)
⑥140点台(239位~268位)=31店(10.4%)→(89.9%)
⑦130点台(270位~289位)=20店(6.7%)→(96.7%)
⑧120点台(290位~297位)=8店(2.7%)→(99.3%)
⑨110点台(298位~299位)=2店(0.7%)→(100.0%)

この表を見ると、高レベルのコンペが展開されたということが分かってもらえると思う。200点満点で170点以上を取ったホールが3.5割、160点以上が6割、150点以上が8割、140点以上が9割を占めている。ちなみに、30位の「玉三郎上尾店」=183.3点で、31位のホールは183.0点。まさに、“小数点以下”の戦いであった。さらに、この周辺を見ていくと、183点台=2店、182点台=1店、181点台=4店、180点台=7店の“接戦”が展開された。執行部の1人は「最後は運の差だった」と言ったが、“運”を味方に付けるのも実力のうちである。

さらに、地区別の平均点を高得点順に見ていくと、次のようになる。なお、参加ホール数も平均点に大きな影響を与えるので、参考までに( )内に各地区の参加店舗数も併記しておく。
①四国地区=172.9点→(6店)
②東北地区=170.0点→(18店)
③中国地区=166.6点→(18店)
④中部地区=160.6点→(46店)
⑤関東地区=159.1点→(75店)
⑥近畿地区=158.6点→(119店)
⑦九州地区=156.3点→(13店)
⑧北海道地区=151.9点→(4店)

この中で、四国と東北地区は先にも見たように、㈲ミヤマ実業と㈲公楽のホールの健闘が大きく影響している。参加ホール数が少なかったので、その影響が地区全体の平均点アップに直結した。また、中国地区も㈱三永を中心とするジャンボグループや㈱Leeのホールが全体的に高得点を獲得している。注目は店舗数の多い中部・関東・近畿地区であったが、2.0点差のなかで店舗数の少ない順に並んで、特筆すべき特徴は見出せなかった。しかし、中部地区以東を東日本、近畿地区以西を西日本とすれば、「東日本」=160.4点、「西日本」=163.7点で、やや“西高東低”の傾向が出た。これは前回の審査を経験したホールが、西日本に多かったことが影響していると思われる。

写真キャプション=1次予選で20位に入った「PAO泉大津店」(大阪府泉大津市、㈱平泉)



次にもっと細かく、都道府県別に見ていくとどうなるのか。平均得点の高い順にベスト10を列記すると、以下のようになる。これも参考までに、参加ホール数と所属地区を付記しておく。
①徳島県=189.7点(1店)四国地区
②山口県=188.3点(1店)中国地区
③宮城県=186.4点(2店)東北地区
④愛媛県=179.2点(3店)四国地区
⑤新潟県=176.3点(3店)関東地区
⑥岩手県=174.6点(11店)東北地区
⑦三重県=173.2点(3店)中部地区
⑧岐阜県=166.8点(8店)中部地区
⑨石川県=165.0点(8店)中部地区
⑩山梨県=164.0点(1店)関東地区

これも、参加ホール数の少ない県が突出する結果になってしまった。参加数の比較的多い県を見ても、やはり有力ホール企業の店舗が全体を牽引している構図となっている。そこで気になるのが、人口の集中し、さらに参加ホールも多い都道府県の状況だろう。それらの都府県を拾って、平均得点の高い順に並べると次のような結果となった。
①大阪府=164.1点(81店)近畿地区
②神奈川県=160.6点(10店)関東地区
③兵庫県=159.9点(15店)近畿地区
④東京都=158.2点(25店)関東地区
⑤愛知県=154.8点(14店)中部地区

大阪府と兵庫県は前回に参加したホールが多かったことが、少なからず影響していると思われる。その中で健闘したのが神奈川県だろう。確かにホール数はこの5地区の中では最も少なかったが、1次予選をトップ通過した「デルーサ・ザ・マックス」をはじめ、粒の揃ったホールが多かった。逆に前回比べて急激に参加ホールが増加した東京都(0店→25店)と愛知県(2店→14店)は、平均点が低い傾向にあった。都内や県内にホール数が多く、審査員が他店との比較した厳しい目で評価を行なったという面もあるのかもしれない。

写真キャプション=1次予選で22位に入った「いちえん本舗」(大阪市港区、べラジオコーポレーション㈱)


こうした全国規模での比較を行なえるのも、各地から299店もリーグに参加した成果の1つだ。各ホールには採点表が送られ、減点された項目も明確にされる。さらに来年1月にはセミナーも開催され、1次予選の全体的な分析や各ホールの取り組みも紹介されるという。その中で、今後の改善点もみえてくるはずだ。こうした活動を恒常的に続けることによって、真の“顧客視点”がホールのなかに反映され、根付いていくのだと思う。

1次予選で敗退した269店は、これで終わったのではなく、ここからが“ホール改革”の始まりである。予選での健闘に惜しみない拍手を送るとともに、今後の取り組みに対して大きな期待をしたい。と言っている間もなく、12月の2次予選の結果が来年の1月早々に発表される。それで決勝大会に出場する5店が決定する。同リーグの執行部はすでに、第3回目のリーグ開催に向けた準備に追われている。1年が経つのが非常に早い。

とここまで書いて、私はまだ前回の決勝大会に出場した「マックスアリーナ」(福島県福島市)と「ARROW浪速店」(大阪市浪速区)の取り組み紹介の記事も書いていないことを思い出した。今回の決勝大会までには、何とか書き終わらせてすっきりしたいものだ。変な約束をしなければよかったと後悔している。それにしても、色んなことが次々と舞い込んでくる。退屈しないでいいが、身が持たないというのが本音だ。今年も残りあと僅かになった。弱音を吐かずに、目の前のものを1つひとつ片付けていかねばならない。299店の激戦に大いに力づけられて、次の原稿に取り掛かることにする。(佐渡屋太郎)

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「ぱちんこ情熱リーグ」1次予選分析(前章)【佐渡屋太郎-vol.193】

写真キャプション=第1次予選で3位に入った「玉太郎出来島店」(大阪市西淀川店)


いまは12月13日(月)の18時35分。やっとパチンコ雑誌1月号の原稿が終わり、今年もいよいよ“ゴール”が見え出してきた。来週は、今年の最後となる取材が集中してある。そのなかにマルハンの「ECOモデル店舗」の内覧会取材もあり、今から楽しみで興味津々である。このブログでも、いま注目の“ECO店舗”の実態を写真を交えて報告したいと思っている。

さて、今回のパチンコ雑誌では「ぱちんこ情熱リーグ」についての8ページが、私が担当する原稿のメインになった。同リーグでは第1次予選が11月末で終了し、2次予選進出の30ホールが発表された。今回はその件を中心にお伝えしたいと思う。実は、パチンコ雑誌での記事制作において、制作時間の7割以上を表の修正・作成と得点計算に費やした。決して嫌いな作業ではないが、参加ホールが多いため、膨大な時間がかかってしまった。

しかしその作業を通して、色んなことが分かってきた。まず第1に報告しなければならないのが、参加ホール数の修正である。「第2回ぱちんこ情熱リーグ」の応募締め切りは7月末日で、8月に原稿を書いた時点で参加ホールは291店であった。その後、9月29日のエコセミナーでリーグ関係者に会ったら、301店で最終決定したという。その一覧表も送ってもらった。今回、原稿を書くに当たって、私の作った表ともらった表の照合作業を行なった。

なぜ、照合作業が必要かというと、もらった表は申し込み順にホールが並んでいるようだが、幾度にもわたる修正で法則性が見出せない。それに対し、私が作った表はそれを都道府県別に分類し、さらに経営企業別にホール順を入れ替えてある。その結果、各地のホール企業が経営するホールの何店舗を、リーグに参加させているかが明確に分かるようになっている。これは佐渡屋太郎の密かな“自信作”であった。

しかし今回は、その裏を見事にかかれてしまった。291店と301店の変動を知るために、1つひとつマーカーで塗りつぶしていくという作業が必要になった。これが第1回目の照合作業である。そこで分かったのは、長野県の㈱アメニティーズや京都府の㈱第一物産などの新たな参加があって、目標の300店を超えたこと。さらにその間、執行部は目標達成のために、涙ぐましい努力を続けたことだった。

写真キャプション=第1次予選で5位に入った「DAIICHI J&Z 東梅田店」(大阪市北区)


その作業が終わった頃に、第1次予選の様子を聞くため取材に行った。そこで、参加全店の得点表をもらった。しかし、何とその表の店舗数は299店になっているではないか。聞くと、その後に2ホールの参加辞退があったという。そのホール名を聞くと、今は分からないので後で連絡するという。その連絡はいまだにない。締め切りが刻々と迫っているので、また1つひとつ301店のホールをマーカーで塗りつぶしていった。これが第2回目の照合作業である。その結果、マーカーで塗られない2つホールが最後に浮かび上がってきた。これには大きな感動を覚えた。1つは福島県会津若松市のホールであり、あと1つは茨城県高萩市のホールであった。

こんな作業を年末進行の締め切りが迫っている中で、平然と行なうことは神経の細い人間ではできない。肝(きも)が据わっているか、神経が切れているかのどちらかであろう。しかし、私自身の気持ちから言うと、そのときムラムラと湧き上がってきた“執念”であったと思う。折角、作った一覧表を、完全なものとして仕上げたいという一念が、私にマーカーを握らせたのではないだろうか。今日は締め切りが終わった開放感と飲み始めた酒によって、筆が勝手にドンドンと走っていっている。まず、自制心があるうちに、苦心の末に完成させた参加ホール一欄表を掲載しておく。

【図表1】

詳しく閲覧頂くなら、上記図表1をクリック。

しかし、照合作業を困難にさせるくらい、多くの参加ホールを集めてきた執行部の頑張りには敬服する。そして、その結果が形になった参加ホール一覧表に感動を覚えるのだ。私がパチンコ業界に入って、今年で14年になる。その間、北は札幌から南は鹿児島まで、数多くのホールを取材してきた。それらのホールがこの一覧表に散りばめられている。また、それらホールを経営する企業の経営者や経営幹部の顔も浮かんでくる。ある人には取材の場で会い、ある人とは酒を飲みながら話し合ったこともある。この一覧表を見ると、それらの場面が走馬灯のように思い出されてくるのだ。

だから、この表は何としても完成させたかった。いま佐渡屋太郎はこの一覧表を見ながら、しみじみとうまい酒を飲んでいる。このために、この一覧表を作り上げたと言ってもいいくらいだ。この一覧表に浸れる背景には、「ぱちんこ情熱リーグ」という木山修助氏を中心とした大阪の若手経営者のある意味では“無鉄砲”な試みに、全国各地にいる私も知っているホール経営者たちが賛同したことの喜びがある。それが2回目を迎えて、真に“全国版”と言えるような拡がりを持ち、ホール業界に新たな“動き”を作り出そうとしている。もしかしてスケールの大きなドラマが生まれるかもしれないという当初の予感は、“確信”に変わりつつある今日この頃だ。

しかし、“一筋縄”ではいかないところが、この業界の奥深さであり面白い点でもある。あるセミナーへ行ったら、パチンコの平均稼働が、調査を行なってから初めて1万5000発を切る最低値を記録したという。また別のセミナーに行ったら、昔馴染みのコンサルタントが、「顧客は何を求めてホールに来ているのか」という問いを受講者に対して発していた。そして、「もう小手先のテクニックでは何にもならない」とも言っていた。これまで業界をリードする様々な提案を行なってきた人の口から出た言葉であるだけに、その意味を重く受け止めざるを得なかった。

そもそもこの情熱リーグは、新台も買えないような中小ホールが生き残っていく方法を模索したところから生まれてきた。その結果として辿り着いたのが、スタッフの力を結集した“ホール改革”によって、現状打破を行なうという手法だった。「機械に頼らない営業」という言葉は十数年前から唱えられてすでに久しいが、ここではまさに「機械に頼れない営業」の中で、活路を見出すしか方法がなかったわけである。その“丸腰”からの出発が、返ってホールの“存在意義”を深く考える契機になったのではなかろうか。

これからは「顧客は何を求めてホールに来ているのか」という問題を、個店レベルで経営者とスタッフ全員が、もっともっと深く考えていかなければならない時代になると思う。当然そこには、各ホールが抱えた限定条件がある。新台も十分に買えないし、玉も十分に出せない。その中で顧客にホールに来た満足感をどのように与えていくのか。そうした顧客を思う気持ちを持つことが一番大切だと思う。その気持ちから釘調整や設定、店舗の演出、接客などホールを構成する様々な要素に関し、新たな発想が生まれてくる。

競合店が1円パチンコを始めて客が入っているから、ウチも導入しよう。10割分岐が増えているから、ウチも切り替えてみよう。この新台は評判がいいので、ウチでも入れてみよう。こうした発想が、“同質競争”の温床となり、最終的に中小ホールが“泣き”をみる結果になる。先の質問をもっと煎じ詰めれば、「私たちのホールに時々、来てくれるAさんは、何に魅かれてこのホールに来ているのだろう」ということではないだろうか。

そのAさんはある台を打ち、何時間ホールにいて、結局は負けて帰った。でも、3日後にまたホールに来てくれた。なぜ、また自店に来てくれたのだろうか。その理由を、正確かつ明確に把握しているホールが、結局は“強い”。自店の特徴を認識し、さらにそれを維持・成長させるツボを知っているからだ。その顧客を最もよく見ているのが、ホールスタッフだろう。私も昔、大学生の頃にパチンコホールでアルバイトをしていたので、そのことはよく分かる。情熱リーグでも、スタッフの提案は地味であるが、実はそんな提案が顧客の心を掴んでいるケースが多かった。必ずしも多くの費用を使って機種を揃え、設備を整えることが、顧客満足に結びついているとは限らない。むしろ、常連客はそんなことをするなら“もっと玉を出せ”と、反発を感じている人も多いのではないだろうか。

顧客は何も、行くたびに勝てるホールなんかあるとは思っていない。行ったときに自分が大事にされ、気持ちよく遊技できることを求めている。さらにそこに好きな台があり、勝つことができれば最高の“満足感”が得られるだろう。しかし、毎回勝たせるわけにはいかない。それではホールが潰れてしまう。負けてもそのホールに行きたくなる何かが、すなわちホールの“魅力”ということになるだろう。その部分でスタッフたちが果たす役割は、非常に大きいと思う。その点は、第1回目の情熱リーグを見ていて再認識した。

写真キャプション=第1次予選で6位に入った「DAIICHI J&Z 平野店」(大阪市平野区)


新台をエリア1番で大量導入して、色んな機種を揃えた大規模ホールで、大量の集客を行なって地域一番店を張る店舗もあるだろう。しかし、200台規模のホールで、新台は導入できなくても、年配客を中心にアットホームな雰囲気をつくって、それなりに営業を続けているホールもある。そんなホールに、大勝ちしたい客は行かないだろう。ホール側も爆裂機は間違っても導入しない。店に来てくれる年配客が喜んでくれるような機種を揃えて細々と、しかし自店の顧客の心をしっかり掴んで安定的な営業を展開している。これが今のパチンコ低迷期においては、“強いホール”と言えるではないだろうか。

そこで思い出したことがある。私は当時、東京の中野にある有名ホールでアルバイトをしていたが、自分に付いている常連客が何人もいた。テキヤ、やくざのチンピラ、弁護士、金持ちのおばあちゃん、某有名脇役俳優、銀座のママ、映画館の経営者など、いま思い返せば個性的な人たちが多かった。その人たちはホールに来ると、必ず私を探して「今日はどの台が出るのか」と聞いてきた。その問いに私は適当に答えるのだが、その人たちも自分の打つ台は決まっている。今にして思えば、そんな会話するということが大切だったのではないか思う。

それら常連客は釘に玉が引っ掛かっても、私がいることを確認してから、ランプボタンを押す。他のスタッフたちは3個くらいしかおまけ玉を入れないが、私は10個くらい流し込んでやる。これが私流の常連客に対するサービスであった。マネージャーには怒られたが、店の売上には随分と貢献したと思う。この人たちは仕事を離れた自由な会話がしたかったのであろうし、大事にされたかったのだろうと思う。当時の若き佐渡屋太郎は、3年間もそのホールにお世話になり、何とか大学を出ることができた。さらに、それら個性的な人たちとの交流で、色んな勉強もさせてもらったと思っている。

これは30年も昔の話である。当時、そのホールにはセブン機はなかったし、打ち止めが2000発であった。皆にパチンコを楽しんでもらおうというのがホールのポリシーだった。今のような“鉄火場”ではなかったし、何より人間的な交流があった。打ち止めにしても4000円の時代だった。そのパチンコホールで1980年12月8日、ジョン・レノンの銃撃のニュースも聞いた。私にとっては衝撃的な事件で、そのニュースを聞いたホールの場所も鮮明に覚えている。そんな昔のパチンコホールを飲みながら思い浮かべている。

しかし、打つ方も経営する方も、それから様々な変遷があった。では、パチンコホールとは、日本という社会の中でどのような存在なのか。ホールに来る人たちは、何を求めて玉やメダルを買うのだろうか。ないものを求められても困るし、あるものはきっちりと守り通さなければならない。今日は少々、飲みすぎているようだ。しかし、パチンコの“虚像”と“実像”を打つ人もホールを経営する人も、もう1度、考え直す必要がある。“庶民の娯楽”と言うなら、その拠って立つ論拠を示さなくてはならない。

初当たりまでに、「マックス」=2万1000円以上、「ミドル」=1万6000円~2万1000円、「ライトミドル」=8000円~1万6000円、「ライト」=3000円~8000円を要するのが、今のパチンコである。なおかつ、「1円パチンコ」でも16割分岐から10割分岐に大勢が移行しつつあるという。勝ち率もますます落ち込んでいくだろう。こうした現状のもとで、ファンがどんどん減っているわけだ。

それに対し、サラリーマンのお小遣いは平均4万5600円で、昼食込みであるという調査結果があった。昼食代の平均は590円で、月にすると590円×20日=1万1800円となり、使える金額は3万3800円。これで飲みに行ったとしたら、果たして月に何回ホールに来ることができるのだろうか。ホール組合の理事長はよく“身近で手軽な娯楽”、“庶民の娯楽”と言うが、まずその言葉を自店の顧客に発して、反応を聞いて見る必要があるだろう。自分たちが顧客からどのように思われているかということが、全然分かっていない。まさに“裸の王様”である。

さらにこの不況に入って、ホールは庶民からますます遠いものになろうとしている。パチンコ業界は遊パチや低貸などで、必死な努力をしているようだが、全体としてはファンの心を掴むところまでは達していない。さもすると、大勝ちしたいという客層に合わせた営業が頭をもたげてくる。ホールも客数が減れば、必死にならざるを得ない。

顧客は勝ちたいと思い、勝てばもっと多くの見返りが欲しくなる。これは自然な心理である。ホールも何やかやといいながら、爆裂機に支えられて“荒い営業”をしてきたわけである。他業界から見れば、その業態が異常に映る。多くの客がきて、他業界では信じられないような金を落としていく。しかし、そこに“顧客満足”や“店舗への信頼”があるのかというと、負けた客にとってはそんなものは全くない。

それではいけないと考える一部の動きもあった。具体的に言えば、負けた客も含めて“顧客満足”や“ホールの信頼度”(ブランド)をどのように作っていくかということである。一部の大手ホール企業は、まず経営者が意識を変え、その改革に協力してくれるスタッフを集めた。そして、人材教育に大きな投資を行ない、スタッフを育てたのである。その結果、業績は奇跡的に向上していった。

それを見て真似るホール企業もあった。人材教育を外注し、ホール現場ではお辞儀の角度などの厳しい教育が行なわれた。しかし、それらの企業ではついに“ホール改革”が実現できなかった。その最も大きな要因は、“経営者の意識”が変わらなかったからである。もっと言うなら、“顧客”に対する考え方が変わらなかった。その人たちが見ていたのは、売上や粗利の額であり、“顧客”の顔は見えていなかったのではなかろうか。

写真キャプション=第1次予選で10位に入った「ミカド」(大阪府枚方市)


しかし、その人たちが行ってきた新台を揃えておけば、客は金を持ってやってくるという時代は終わった。顧客の持つ資金の量も減ったし、ホールに行く回数も減ってきた。さらに、顧客も厳しくホールを選択するようになった。その選択の基準は、“ホールの信頼度”であり、そのホールで得られる“顧客満足度”である。大勝ちしたい顧客は、イベントなどの情報をもとに、ホールを渡り歩く。しかし、本当にホールを支えてくれるのは、小額ではあってもせっせと通ってくれる常連客である。そんな常連客をどれくらい持っているのか。

パチンコが低迷期に入り、いままでの“虚像”が剥がれたとき、各ホールの“実像”が次第に明らかになってきた。郊外の大型店が不振に陥り、商店街の200台クラスの店舗に顧客が集まっている例も少なくない。勝ち負けではなく、本当にパチンコが好きなファンが“信頼”できるホールは、この不況期にあっても意外な強さを発揮しているのだ。その“信頼形成”に経営者の意識と、スタッフの力が大きな役割を果たしている。私が「ぱちんこ情熱リーグ」を応援する理由もここにある。

“顧客”を大切にする経営者とスタッフの力が結集すれば、必ず顧客から“信頼”されるホールができる。負けてもまた気持ちよく来てもらえるホールを作るには、いま何をしなければならないのか。この目的に向かって、全国の299ホールが真剣に考えている。その関係者は第1回目が135店で約6000人であったので、今回の第2回目では単純計算で1万3300人となる。こんな多くの若い力が、顧客から信頼されるホールづくりに取り組んでいる。そのことを思うと、私のグラスを持つ手にも、自然と力が入ってくる。

皆様もお気付きの通り、今日の佐渡屋太郎は酩酊しており、すでに第1次予選を分析する気力と体力は消え去っている。その分析は次回に持ち越すことにしよう。今回はその予選を通過した30ホールの中で、大阪府内にある8ホールのうち4ホールの写真掲載することにした。今まで蔑(さげす)まれ、遊技機が並べてあるだけの“パチンコ屋”が、そこで働くスタッフたちの決起によって、顧客から愛される“コミュニティ”に脱皮しようとしている。求められるのは“顧客満足”と“信頼”である。それを“自主性”を武器にして実現することによって、若きスタッフは自分の仕事に、“誇り”と“自信”と“感動”を勝ち取ろうとしている。

これはホール業界にとっても、スタッフ1人ひとりの個人史においても、大きな“革命”と言えるだろう。そんな戦いの現場に、“一揆”好きの佐渡屋太郎は何としても参加したいのである。いま、敵方には1万店を超える“旧態依然”のホールとメーカーも含めた業界の“旧弊”が横たわっている。そのなかに、1万3000人を超える若き兵士たちが突き進んでいく映像が浮かんできた。やはり、今日は酔い過ぎているようで、ついに“幻想”が出てきてしまった。熱き思いをもって、今回の記事は終了とする。(佐渡屋 太郎)

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| 佐渡屋太郎の徒然日誌 | 01:19 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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2010年度における遊技機メーカーの実績【佐渡屋太郎-vol.192】

写真キャプション=三重県名張市の「赤目四十八滝」の登り口で目にした木々による紅葉の競演




いまは11月9日(火)19時20分。やっと年末の原稿における2つ目の“山”を越えた。今回の“山”は、延々と続く苦しい戦いであった。その間、気が狂いそうになるくらい多くの文字を打ち込んだ。全体量としては大体通常の3ヵ月分くらいだが、その1本1本が実に永いのである。それだけ、大きな仕事が集中したということだろう。そのため、途中でめげてしまうことも何回かあったが、何とか最終地点まで辿り着くことができた。

いまは心身ともヘロヘロで、何の感情も沸き起こってこない。42.195kmを走り切ったマラソンランナーのような心境だ。とにかく、生きてゴールに辿り着けたことに安堵している。ただ、実に面白い体験であった。いま、その文章を横目で見ながら、ブログの原稿を書いている。最初に書いた文章を読むと、それが実に遠い昔の出来事であったような気がする。実質は10日間の勝負であったが、その間に3つくらい年を取るような“濃い日々”の連続だった。言い換えれば、毎日がスリルに満ち溢れた“冒険”であった。このスリル感と終わったあとの虚脱感が何とも言えない。これが原稿書きの“醍醐味”というものだろう。

さて、その永い仕事をしているうちに、いろんなデータを収集した。前半戦はとにかく資料との格闘だった。実は、今年のパチンコ業界のテーマは個人的に、遊技機メーカーの動向であると思っていた。昨年からメーカーは、“機械が売れない”という状況に陥っていたからだ。だから、各メーカーの10年3月期の決算に注目していた。しかし、人間(というか私)は物を忘れやすい。ホール組合の総会取材や盆休み前の慌しさで、そのことをすっかり忘れていた。ところが今回の原稿書きで、それらの資料を集めなければならなくなった。これも“天”が与えてくれた“試練”であると思う。では、まずパチンコ業界の主要上場メーカーの10年3月期の業績から見ていこう。

図表1

詳しくは”図表1”をクリック

 では、この間に各遊技機メーカーはどのような機種を製造・販売し、その結果はどのような状況であったのだろうか。そこで決算報告書で説明された内容で、遊技機に関する部分を抽出してみることを考えた。ここで取り上げたのは、上場企業の大手メーカーである。このほかにも遊技機メーカーは数多くある。そのことを念頭において、以下の状況を見ていってほしい。

写真キャプション=全部で48の滝が見事な風景を創り上げる ①セガサミーホールディングス㈱
【データの部】(数値の表記などで原文との変更部分あり。〔 〕や〈 〉は筆者による付記。以下同様)
(販売台数の推移)
パチンコ機販売台数=10万8184台(08年度)→39万1831台(09年度)→36万171台(前期比3万1660台減、8.1%減)
●パチスロ機販売台数=38万688台(08年度)→12万3286台(09年度)→16万2932 台(同3万9646台増、32.2%増)

(主要機種の販売台数)
●主要パチンコ遊技機
「ぱちんこCR蒼天の拳」=9万4000台
「ぱちんこCR宮廷女官チャングムの誓い」シリーズ=5万8000台
「ぱちんこCR戦国乱舞 蒼き独眼」=5万3000台
「CRガメラ THE BATTLE PACHINKO」=3万5000台
「CR機動新撰組 萌えよ剣 疾風怒濤編」シリーズ(タイヨーエレックブランド)=3万4000台 
〔※5シリーズ合計=27万4000台、1シリーズ平均=5万4800台〕

●主要パチスロ遊技機
「パチスロ交響詩篇エウレカセブン」=5万6000台
「パチスロあしたのジョー」=3万7000台
「新鬼武者」(ロディオブランド)=2万8000台
「パチスロうる星やつら2」=1万6000台
「BLOOD+」(タイヨーエレックブランド)=7000台
〔※5シリーズ合計=14万4000台、1シリーズ平均=2万8800台〕

【説明の部】
パチンコ遊技機事業におきましては、サミーブランドの当期主力タイトル『ぱちんこCR蒼天の拳』や、新たなゲーム性を搭載した『ぱちんこCR戦国乱舞 蒼き独眼』、タイヨーエレックブランド『CR機動新撰組 萌えよ剣 疾風怒濤編』などの販売が堅調に推移いたしました。パチンコ遊技機全体では前期実績を下回る36万台の販売となったものの、盤面販売比率の上昇や部材調達コストの低減等により、利益率が改善いたしました」
〔※パチンコ遊技機販売台数=36万171台(前期比3万1660台減、8.1%減)〕

「パチスロ遊技機事業におきましては、斬新なゲーム性を備えたサミーブランド『パチスロ交響詩篇エウレカセブン』を発売し、市場から高い評価を得た結果、5万6000台を販売いたしました。また、サミーブランド『パチスロあしたのジョー』や、ロディオブランド『新鬼武者』などの販売も好調に推移いたしました。その結果、一部の主力タイトルの販売を次期に延期したものの、パチスロ遊技機全体では、前期実績を上回る16万2000台の販売となりました」
〔※パチスロ遊技機販売台数=16万2932台(前期比3万9646台増、32.2%増)〕

写真キャプション=修験道や忍者の修行の場であったとも言われ、その深い山は水墨画を思わせる ②㈱SANKYO
【説明の部】
「当社グループにおきましては、定番商品となったBistyブランドの『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズで、パチンコ機、パチスロ機ともに新機種を投入し、パチンコパーラーやファンの安定的な支持を得ることができました。しかしながら、その他のタイトルにおいては、商品コンセプトを十分に訴求できなかったことから、総じて販売が伸び悩む結果となりました」

「主力のパチンコ機関連事業では、SANKYOブランドで9シリーズ、Bistyブランドで5シリーズの販売を行ないました。主軸商品である大型タイトルにつきましては、Bistyブランドの『新世紀エヴァンゲリオン~最後のシ者~』(09年4月)がシリーズ最高となる23万7000台の販売成績を収め、SANKYOブランドの『KODA KUMI FEVER LIVE IN HALL Ⅱ』(09年7月)につきましても11万9000台と好調な販売となりました。一方、SANKYOブランドの『フィーバー超時空要塞マクロス』(09年11月)は有名アニメとのタイアップとして積極的なプロモーションを展開したものの、特徴であるわかりやすいゲーム性のアピール不足や新機能を搭載した新枠の魅力を十分に伝えることができなかったことなどから販売・人気とも当初の想定を下回りました。また安定した人気を維持できる商品を供給することが市場の信頼を獲得するとの考えから第4四半期におきましては商品戦略を見直したため、一部商品の当期中の販売を見送ることといたしました。以上から、パチンコ機の販売台数は前期比12万台増の57万2000台、売上高1805億円(前期比35.5%増)、営業利益551億円(同39.6%増)となりました」
〔※当期パチンコ遊技機販売台数=57万2000台(前期比12万台増、〈26.5%増〉)、1シリーズあたりの平均販売数=57万2000台÷14シリーズ=4万857台〕

「(パチスロ関連事業において)当社グループでは、SANKYOブランドで3シリーズ、Bistyブランドで2シリーズと投入タイトルを絞り込んで営業を展開いたしました。主なものは、圧倒的な支持を得ているBistyブランドの『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの最新作『新世紀エヴァンゲリオン~魂の軌跡~』(10年2月)の販売が好調に推移し、7万5000台という販売成績を収めました。この結果、当期のパチスロの販売台数は前期比2万9000台減の10万4000台となりましたが、市場規模が縮小する環境下において販売シェアは前期と同水準を維持する見通しとなりました」
〔※当期パチスロ遊技機販売台数=10万4000台(前期比2万9000台減、21.8%減)、1シリーズあたりの平均販売台数=10万4000台÷5シリーズ=2万800台〕

③㈱平和
【説明の部】
「パチンコ事業におきましては、『石原裕次郎 嵐を呼ぶ男』、『南国育ち』、『めぞん一刻』、『ルパン三世 徳川の秘宝を追え』等、当初販売計画を1シリーズ上回る計9シリーズを発売いたしましたが、販売計画の20万台に対し累計販売台数17万台、売上は508億2700万円(前年同期比62.9%増)となりました」
〔※当期パチンコ遊技機販売台数=17万台、1シリーズあたりの平均販売台数=17万台÷9シリーズ=1万8889台〕

「パチスロ機事業におきましては、『めぞん一刻~あなたに会えて、本当によかった~』、『島唄』、『元祖!大江戸花吹雪』等、当初販売計画どおりの計7機種を発売いたしました。しかしながら、当事業を取り巻く市場環境が依然として厳しく、当第4四半期において、市場の評価が一部の有力機種に集中し、販売台数が低調に推移したため販売計画8万500 台に対し累計販売台数4万4000台、売上高は117億1400万円(前年同期比27.7%減)となりました」
〔※当期パチスロ遊技機販売台数=4万4000台、1機種あたりの平均販売台数=4万4000台÷7機種=6286台〕

写真キャプション=「赤目四十八滝」の最大の見所でよくカレンダーなどに使われる「荷担滝」。気合が入りすぎて撮影には失敗した


④㈱藤商事
【データの部】
●パチンコ遊技機販売台数=15万6000台(前年同期比3万7000台減、19.6%減)
●パチスロ遊技機販売台数=1000台(同4000台減、75%減)
●合計遊技機販売台数=15万7000台(同4万2000台減、21.5%減)

●パチンコ遊技機機種別販売台数
「CRレーザーシャトル」(09年4月)=1万9000台
「CRサンダーバード 国際救助隊発進!」(09年5月)=1万台
「CR桃太郎侍 天に代わって鬼退治致す!」(09年7月)=2万8000台
「CR相川七瀬 時空の翼」(09年9月)=2万台
「CRダイ・ハート」(09年10月)=4000台
「CR新暴れん坊将軍 吉宗危機一髪!」(09年12月)=3万6000台
「CRアレ!キング」(10年1月)=7000台
「CR宇宙戦艦ヤマト3」(10年2月)=2万1000台
その他(前期販売機種)=7000台
〔※1機種あたりの平均販売台数=14万5000台÷8機種=1万8125台〕

●パチスロ遊技機機種別販売台数
「COBRA-THE SROT-」(09年5月)=800台
「パチスロ エイリアンVSプレデター」(09年10月)=300台
〔※1機種あたりの平均販売台数=1100台÷2機種=550台〕

⑤㈱ユニバーサルエンターテインメント
【説明の部】
「当期は、5月下旬に導入を開始し、4万台を超える販売を記録した『緑ドン』、そして11月に導入を開始し、3.5万台の売上を上げた『青ドン~花火の極~』で市場を牽引し、パチスロ市場全体の稼動を上昇させました。またその他にも『銀河英雄列伝』等の機種において、高い市場評価を頂くことが出来ました。しかしながら、第4四半期においては、大きな期待をもって市場投入した『バジリスク甲賀忍法帖』が営業方針の不手際もあり、当初見込んだ売上高をあげることが出来ませんでした。原因としては、『バジリスク甲賀忍法帖』の持つ、固定客を集客、育成すると言う出玉性能がホール様のご理解を得ることが出来なかった点にあります。また、これに続く『青ドン~花火の匠』の売上が計画を下回りました。これらの結果、10年3月期通期の売上はパチスロ機6タイトルを中心に販売台数8万台、ソフト交換台数2万台、計10万台となり、販売市場シェア約14%の実績となりました。前期の5.8万台(販売及び設置台数1.8万台、ソフト交換台数4万台)との比較では、大幅に販売台数を伸ばしております」
〔※1機種あたりの販売台数=10万台÷6機種=1万6667台〕

写真キャプション=茂った葉が落ちる前に、最後の生気を振り絞って独特の色合いを放出する


⑥タイヨーエレック㈱
【説明の部】
「パチンコ機につきましては、『CR八代亜紀 心の故郷 帰りませんか』(09年3月発売)を継続販売したほか、市場で好評を博した初代をさらに進化させた『CR機動新撰組 萌えよ剣 疾風怒濤編』(09年4月発売)、懐かしさ溢れる昭和劇場シリーズ第二弾『CRA八代亜紀 心の故郷 帰りませんかATX』(09年6月発売)、その高い完成度と壮大なストーリーが話題となったテレビアニメの傑作を忠実に再現した『CR BLOOD+』(09年9月発売)、業界最大級のドット表示と役物の多彩なアクションが際立つ『CRゴールドラッシュ』(09年12月発売)、親しみやすいキャラクターとともに百花繚乱に咲き誇る姫君たちが魅力の『CRひかる源氏』(10年1月発売)、日本史上に残る有名な題材をハイクオリティな美麗映像と壮大なストーリー・世界観で具現化した『CR真・本能寺の変~夢幻の如く~』(1年3月発売)の期初計画どおり6シリーズを販売いたしました」

「パチスロ機につきましては、タイヨーエレック×サミーコラボレーション新筐体第一弾として、大人気ゲームタイトルを具現化した『真・女神転生』(09年7月発売)、誰でも分かりやすく遊びやすいサミー社製パチスロ機『ベルサイユのバラ』(09年10月発売)、パチンコ機で先行して話題となったパチスロ機『BLOOD+』(10年1月発売)を販売しました。当初4シリーズの発売を予定しておりましたが、有力タイトル1シリーズの適合の遅れにより、1シリーズの発売を来期に持ち越しましたため3シリーズの販売となりました」

「以上の結果、当事業年度の販売台数は、パチンコ機は7万2295台(前年同期比2万7804台増、〈62.5%増〉)パチスロ機は1万1528台(前年同期比5260台増〈83.9%増〉となり、売上高は241億9000万円(前年同期比98億8300万円増〈69.1%増〉となりました)
(※パチンコ機1シリーズあたりの平均販売台数=7万2259台÷6シリーズ=1万2043 台、パチスロ機1シリーズあたりの平均販売台数=1万1528台÷3シリーズ=3843台)

⑦アビリット㈱(09年12月決算)
「パチンコ遊技機につきましては、企画・開発においてソフト・ハードの両面からクオリティの高い機種を市場投入するべく同業務に専念し、『CR鬼浜 走死走命編』等を含む合計3シリーズ5機種の販売を行いましたが、全体としては計画未達の機種が影響し、当初の計画を下回ることとなりました。その結果、通期販売台数は1万2019台、連結売上高は25億8500万円となりました」
(※パチンコ遊技機1シリーズあたりの平均販売台数=1万2019台÷3シリーズ=4006台)

「パチスロ遊技機につきましては、前連結会計年度からの継続販売機種『鬼浜爆走紅蓮隊 爆音烈士編』を含めた2機種の販売を行いましたが、下期に納品を予定しておりました当社の基軸となるパチスロ遊技機の型式取得がずれ込んだことや、その他の機種については営業戦略上、販売時期を次期へ移行したことにより、全体としては計画を下回って推移いたしました。その結果、通期販売台数は9576台、ユニット供給を含めた連結売上高は31億9500万円となりました」
(※パチスロ遊技機1シリーズあたりの平均販売台数=9576台÷2機種=4788台)

個人的な興味で、長々と決算報告書の抜書きをしてしまった。その結果、今回も超大作になろうとしている。そこで、そろそろ原稿の締めに入らなくてはならない。今回のテーマは、メーカーの遊技機販売台数が減ってきているということであった。その点に関し、上記の決算報告書から各メーカーの1シリーズあたりの販売台数を計算すると、以下のようになる。ただし、セガサミーホールディングス㈱に関しては、年間の投入シリーズ数の記載がなかったので、主要5シリーズでの平均となった。したがって、実際の数値はもっと下がるはずだ。

図表2

詳しくは”図表2”をクリック

これが09年4月から10年3月までの遊技機の状況である。確かにヒット機もあった。上記7社において、パチンコでは『新世紀エヴァンゲリオン~最後のシ者~』(SANKYO、Bistyブランド)=23万7000台、『KODA KUMI FEVER LIVE IN HALL Ⅱ』(SANKYO)=11万9000台、『ぱちんこCR蒼天の拳』(サミー)=9万4000台、パチスロでは『新世紀エヴァンゲリオン~魂の軌跡~』(SANKYO、Bistyブランド)=7万5000台、『パチスロ交響詩篇エウレカセブン』(サミー)=5万6000台、『緑ドン』(ユニバーサルエンターテインメント)=4万台、『青ドン~花火の極~』(同)=3万5000台などが挙げられる。しかし全体的に見ると、パチンコが2万5000台、パチスロは1万2000台というラインが見えてきた。

写真キャプション=47番目の「 琵琶滝」近くにあった休憩所。ウォーキングをしてきた人たちにも疲れの表情が見られる


これは上場メーカーの平均で、メーカーとしては大手企業の数字である。個人的な感想で言えば、パチンコの落ち込みが激しく、パチスロは想像より健闘しているように思える。全メーカーを総体的に見れば、パチンコで1~2万台、パチスロで5000台が売れれば合格点と言えるような状況になっている。一方、ヒット機に関しても、“鉄板機種”で欲しがっているホールに不足なく導入できるには10万台が必要であると言われている。しかし、中古機流通システムの改変や生産地(中国)、さらに在庫リスク回避などの要因によって、“鉄板”と思えるような機種でも上限を5万台に抑えているケースも少なくない。そのため、遊技機の“需給バランス”が崩れ、それが遊技機市場の“縮小化”に拍車を掛けている面もある。

今回は09年4月から10年3月までの状況を見てきた。次は10年4月から9月までの中間決算でどのような変化があったのか。次回か次々回でそれも見ていきたいと思っている。しかし、今回の原稿書きで大分めげてしまった。永い原稿を書き上げてほっとしていたら、またこのブログでも原稿の“長大スパイラル”に巻き込まれてしまった。この原稿を書き始めたのが11月9日(火)で、今は11月26日(金)の18時55分。その間、パチンコ雑誌の原稿書きや飲み会、さらに年末用原稿の取材などがあった。最初に書いた文章は“遠い昔”のことのように思える。今回は原稿に合う写真がないので、11月21日(日)に行ってきた三重県名張市の「赤目四十八滝」の滝と紅葉で晩秋の日本の美を味わってもらい、永らく原稿をアップできなかった“罪滅ぼし”としたい。(佐渡屋太郎)

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