遊技租界 『佐渡屋太郎のパチンコ商売道日記』

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「えびす会館」からの提言(その1/業界篇)【佐渡屋太郎-vol.165】

写真キャプション=「えびす会館」が入る大阪・難波の伍條ビル いまは1月21日(木)の18時10分。昨日に続き、またブログの原稿を書いている。今回は1月4日(月)に、今年初の取材として行った「えびす会館」について書きたい。ここは“昭和のパチンコ博物館”という別名からも分かるように、古い遊技機を集めて、会員に開放しているスペースだ。場所は大阪・難波のパチンコ村の中にあり、テナントビルの1室に開設されている。当然ながら、景品交換も換金もできない。営業行為ではなく、パチンコ愛好家の“交流の場”として、ボランティアで運営されているからだ。
 
 なぜ、佐渡屋太郎がこの「えびす会館」に惹かれたかというと、そこに集まる人たちが現在のパチンコに対する批判を語ってくれるのではないか思ったからだ。いわゆる“パチンコから去っていったファンの声”である。もちろん、この会館に通う人たちは現在でもパチンコを打っているだろう。しかし、現在のパチンコに満足していたら、わざわざ古い台などを換金もできないのに打ちに行かないだろう。

写真キャプション=「えびす会館」で古き名機との遊技を楽しむ会員たち


 現実はその逆で、ここの会員たちは昔のパチンコを愛し、その面白さが忘れなれない人たちなのである。その分、いまのパチンコに失望し、ある種の危機感を抱いている。さらに、自分たちの声を何とかパチンコ業界に伝えたいと思っている。そこで、その声を聞きに行ったわけである。パチンコ業界は最盛期には3000万人のファンがいた。それがいま1500万人に半減してしまった。つまり、残りの1500万人が“パチンコから去っていった”わけだ。さらに、パチンコ業界は“顧客本位”などと言いながら、さらにファンを減らし続け、その傾向に歯止めを掛けられずにいる。

 これはいま展開しているファン減少への対策に、根本的な誤りがあるのではないか(どんな対策を講じているかも、ファンにはっきりと伝わっていないようだが……)。または、その方向性が仮に間違っていなくても、具体的な施策が大きくファンの願望と齟齬をきたしているのではないか。個人的に言えば、言っていることとやっていることが、大きく食い違っているのではないか思う。それを多くのいろんな立場の人に話を聞いて、確認していくのも重要なことではないかと思い始めた。これだけ業界が逼迫してくると、単なる“対症療法”では太刀打ちできないという危機感もある。

写真キャプション=会館内に展示品としておかれている「センターフラワー」(1960年代、三洋)  しかしその間にも、“何も言わずにパチンコから去っていくファン”は増え続けている。そして、その数は前述のように、1500万人と“巨大化”している。まさに“サイレントマジョリティ”層の形成である。その黙して語らぬ人たちに、その本音を聞いてみたかった。もっと言うなら逆の“ノイジーマイノリティ”となって、口うるさくパチンコ業界を批判してもらいたいと思った。その意味で、格好の対象が出現してきたわけである。その言い分を聞いていて、何かの胸にストンと落ちるものがあった。

 近頃、飲んでいてパチンコの話をすると、業界外の人たちの方が単純明快で問題点をいともたやすく指摘する。いわく「金が掛かりすぎる」、「機械が面白くない」、「遊び方が難しすぎる」、「インチキ臭い」、「金儲け主義」、「遊べない」などなど。実に鋭い指摘で、その1つひとつが尤(もっと)もである。逆に業界人と話すと、諦めや言い訳や変な解説が出てきたりして、何ともすっきりした話し合いができない。この業界は、ファンの不満を解消できないような仕組みを持ってしまったのだろうか。では、その仕組みとは具体的にどのようなものなのだろう。

写真キャプション=「グラマン」(1982[昭和57]年、三洋、ラウンド数=8R、振り分け=-、賞球数=ALL 13)  ●羽根物黎明期に登場した三洋物産の代表的羽根物。初代のグラマンが、電子ライターや無線で誤作動したので、それを改良した後継機種。8ラウンド。入賞カウントはなく、30秒開閉中に何個拾わせるかが勝負!。ラウンドが終わって残念と思ったら、最後の1個が入賞し、再度1ラウンドから始まる「自力ダブル」に興奮した。単音、単純な羽根の開閉ながら、ファンの多い台でした。

 考えてみれば、その仕組みは互いに入り組んで錯綜し、奇妙奇天烈な状態になっている。少し整理してみると、①ファンとホールの関係=信頼関係の崩壊、勝ち率の問題、営業形態のあり方、ファンニーズの捉え方、②ホール自体の問題=財務体質の改善、人材の接客やスキルのレベルアップ、経営方針の不安定さ、③ホール対ホールの問題=競合・棲み分けのあり方、エリア内のホール数や設置台数の問題、大手対中小の格差問題、④ホール対メーカー=遊技機価格の高騰、販売方法の不平等性、機種のバラエティの確保、⑤メーカー自体の問題=機種開発費の高騰、販促費の高騰、販売台数の減少、在庫リスクの向上など。それぞれがいくつのも問題を抱え込み、自社だけでは解決できないように問題が絡み合っている。
 
 しかし、その目標は意外とシンプルなものである。ホールは顧客から信頼され、気持ちよく遊んでもらえる場所を創ること。メーカーはホールとファンに喜んでもらえるような遊技機を造ること。現状は、この目標に近づくどころか、次第に遠のいているように感じてならない。それはホールにおいては全体的な客数の減少、メーカーにおいては遊技機の販売台数の減少として、数字上で明確に示されている。では、その状況を脱するにはどうしたらいいのか。それは、それぞれの目標を再認識して近づくようにするしかない。果たして現在のホールとメーカーは、その目標に近づこうとしているのだろうか。その意味でも“パチンコから去って行ったファン”の意見は、大きな示唆に富んでいると思う。

写真キャプション=「ビッグシューター」(1986[昭和61]年、平和、賞球=ALL 13、ラウンド数=8R  ●今なお『伝説の名機』として語り継がれる平和の羽根物。役物デザインは宇宙遊泳をイメージして作られている。この機種の面白さを上げればきりがないが、大当たりまでの役物での玉の動きが堪らなく良い。役物奥で回るローターをすり抜けた玉が、Vを目指して転がっている様は、何ともいえない喜びを感じていただけると思います。貯留解除にならなければ、右打ちでパンクを防ぐ打ち方が存在した。

 このテーマは3回を予定しているので、じっくり構えていくことにしよう。まずは、「えびす会館」の説明から始めていく。ここで遊技機を打ちたい場合は、まず「パチンコ友の会」の会員にならなければならない。特別な資格や入会金はないが、条件は「パチンコ友の会規約」と「えびす会館ルール」を守ること。そのため、簡単な面接も行われるという。詳細は同館のHPを見てもらいたい。開館日は土日のみで、開館時間は10時から18時まで。遊技をする場合は、会費として1500円を支払う。「打ち止め」は4000個で、玉がなくなったら何度でもカウンターで250玉か500玉を借りられる。滞在時間に制限はないので、閉館時間まで打ち続けることもできる。

 設置されているのは、昭和後期から平成初頭にかけて活躍した懐かしの21機種。羽根物を中心に権利物や平台の名機が並んでいる。これらの機種は会員が所有しているものを、無償で提供してもらっているそうだ。月に2回は入替も行なわれ、台上には機種説明のプレートも掲げられている。その説明を読むと“パチンコ好き”ならではの表現で面白かった。パチンコ雑誌では写真と説明文入りで全21機種を紹介した。しかし、ここではスペース的に無理がある。そこで、このブログでは1月4日時点で設置されていたものを古い順に並べ直し、3回に分けて掲載することにした。

写真キャプション=「モンスター」(1987[昭和62]年、三共、ラウンド数=8R、振り分け=-、賞球数=ALL 13) ●中央にモンスターの役物がある三共の羽根物。通常時はモンスターの口は閉じているが、V動作時は5カウントでモンスターの口が開放。V入賞口の真上に落ちて継続をアシスト。V入賞してからV動作するまでタイムラグがあるのと、入賞したと思ったら玉が突起に跳ねられるのもご愛嬌。役物の中の玉の動きが楽しい台です。

 この会館は釘師を務める「ゆきち」さんと店長の「親方」さんを中心にして運営されている。取材では「ゆきち」さんに話を聞いた。「ゆきち」さんはパチプロ、釘師、設定師、ホール店長、セキュリティ会社社員などを経験してきた人物。パチンコ業界とは20年以上も関わり、業界の内と外、さらに表も裏も知っている。その人が「えびす会館」を始めたのは、パチンコに大きな危機感を持っていたからだ。この会館で“ファンの声”を集め、それを“パチンコ業界に伝えたい”というのが、この会館を開設した目的でもあった。

「友の会」の会員に共通しているのは、古き良きパチンコを愛しているということである。逆に言うとその分だけ、現在のパチンコに対する“不満”を持っている。また、このまま行ったら、自分たちが愛しているパチンコがどうなってしまうのだろうかという“危機感”も持っている。さらに、いまの面白くないパチンコを、何とかして昔のように面白いゲームに戻してほしいという“願い”も持っている。それをどんどんパチンコ業界にぶつけていこうと、立ち上がったわけだ。

「スーパーブラザース」(1988[昭和63]年、ソフィア、ラウンド数=8R、振り分け=-、賞球数=ALL 13) ●中央に回転磁石役物を搭載した西陣の羽根物。アタッカー方式の羽根、賞球11磁石付の回転役物、そして某有名ゲームを彷彿させる盤面デザイン(笑)など、いろんな意味で西陣らしさを感じさせる代表的な台です。磁石にくっついた玉がVに導かれる様子が、非常に楽しい逸品。たまに、V手前にある突起に弾かれるにはご愛嬌。羽根物界を代表する名機を是非、一度打ってみて下さい。

 今回のテーマは、パチンコ業界全体に対する提言である。この点について「ゆきち」さんは、「釘師をしているとき、師匠から忘れてはいけないこととして教えられたのは、客があっての私たちであるということです。しかし現在のパチンコ業界は、ファンの声を無視している。その結果、ファンはどんどん減少していった。これを何とかしないといけないと、立ち上がったわけです」と語る。“顧客本位”と言いながら、熱烈なファンは実際にこのような感情を、業界に対して抱いている。このギャップは、果たしてどこから生じているのか。

 では、ファンのどんな声が無視されたのだろうか。熱烈なパチンコファンは一体、何を業界に求めているのか。それは当然ながら、パチンコの機械自体の動向に行き当たる。その点については、「今の機械が10~15年後、果たしてファンにどのように思われるのか。当然、機械自体の進化は必要でしょう。しかしその進化の過程で、サルがヒトになるべきものが、イヌになってしまった。つまり、まったく別の生き物になっている。業界にいるとき、本当にパチンコの好きな人を見ていると淋しかった。面白い台がなくなって、どんどん負けが増えていった。その思いが『友の会』や『えびす会館』に結びついたのだと思う」とこれまでの経緯を説明してくれた。

写真キャプション=「オールスターⅡ」、1988年[昭和63]年、三共、賞球=7&13、ラウンド数=8R ●バスケットボールをモチーフにした玉の動きがとても楽しい羽根物です。羽根に拾われた玉は、上段のステージではゆっくりと転がっているのに、下段ステージに落ちた瞬間傾斜に当たり、勢い良く奥にバウンドします。その様子が、あたかもバスケットボールでシュートを放っているように見えて楽しいです。役物の中での玉の動きが非常に楽しめる、釘師yukitiイチオシの台です。是非一度、打ってみて下さい。

 この会館には平成初頭までの台があることを考えると、このファン離れは1996年(平成8年)のいわゆる「社会的不適合機」の撤去と、それにともなう遊技機規則の改正が大きな契機になっているようだ。「面白い台がなくなって、どんどん負けが増えていった」人たちの気持ちは痛いほどよく分かる。そして、その人たちの多くは何も言わずに、ホールから去っていったのだろう。その悲しい後姿が目に浮かぶようだ。では、それらに人たちが具体的にパチンコに何を求めているのか。それは、次回に踏み込んでみることにしよう。乞う、ご期待と言っておきたい。いよいよ深層に入り込んでいく。(佐渡屋太郎)


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