遊技租界 『佐渡屋太郎のパチンコ商売道日記』

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マルハンとダイナムの行き方【佐渡屋太郎-vol.180】

写真キャプション=信濃川の河口を走る船上から見た万代橋と新潟市街


いまは6月26日(土)の17時40分。前回は前フリだけで1回分の原稿となり、大変申し訳ない結果となった。あまり反省もしていないが、佐渡と自分の世界に嵌まり込み、脱出できなくなってしまった。そこで今回は前フリ抜きで、核心に迫っていくことにする。なお今回は、入れる写真がないので、佐渡――新潟間の船で撮った風景を入れることにした。実は、6月18日(金)にダイナムが2010年の決算短信をHP上で発表した。パチンコ雑誌ではいつもマルハンとダイナムの決算数字を併記して、その動向を比較するようにしている。

しかし、今年はダイナムの発表が遅れ、原稿の締め切りに間に合わなかった。私自身は十数年前にマルハンとダイナムの比較研究をして以来、常に両社の動向が気になっている。その頃からまったく異なる個性を持った両社であったが、双方の行き方がその後のホール業界全体の動向に大きな示唆を与えてくれたからだ。ちなみに十数年前のキャッチフレーズは、“人のマルハン、システムのダイナム”というものであった。人間にはいろんな考え方があるし、企業もいろんな施策を持って“時代の波”に対応している。とくに、ホール業界はいま“低貸時代”に入っているが、次第に営業面では方向性を見失いつつある。

そんな折、奇しくも両社の決算結果が発表された。その数値の比較は近年になく、興味深い結果となったと思っている。実は、ダイナムの決算短信が発表されてすぐに、このブログ上での比較をしたくてうずうずしていたのだが、状況が許してくれなかった。パチンコ以外の雑誌の締め切りに追われていたからである。その状況はいまもさほど変わっていない。しかし、ついに耐えられなくなった。他の原稿に煮詰まってきたので、これを書きながら気分転換をすることにする。

写真キャプション=信濃川河口から日本海へ乗り出していく船舶


では早速、待ちに待った両社の業績比較をすることにしよう。ただその前に、断っておきたいことがある。ここでの比較の目的は、数字が多いから良い、少ないから悪いという単純なことではない。これらの数字から何を読み取るかが問題だろう。だから、その資料を見やすい形で提供して、興味のある人たちに考えてもらえればと思っている。業績は異なって当然だ。前述の通り、両社においては持っている考えと駆使する手法が異なるからだ。マルハンは業績とサービスで“1番”となることが目標で、ダイナムはチェーンストア理論をもとにより安く遊技を提供することを目指している。

目標は異なるが、両社はファンのために、絶え間ない努力を続けている。さらに、自らの目標達成のために、精力的な展開を行なっている点でも頼もしさを感じる。その力とダイナミックさに比肩するホール企業はまだ出てきていないと言ってもいいだろう。このリーディング企業がいまどのような状態になっているのか。現在の具体的な営業手法で言えば、“完全等価志向のマルハン”と“低貸志向のダイナム”という図式も成り立つ。さて、その結果はどのようになったのであろうか。

【マルハンとダイナムの業績比較】(2010年3月期の単独決算比較、マルハンは連結業績、ダイナムは単独業績)※( )内は前期との増減率

マルハンとダイナムの業績比較


こうして両社の実績を比べてみると、昔日の思いに駆られる。交換率で等価を選択したマルハンと、高価に留まったダイナム。店舗規模において大型店路線を採ったマルハンと、モデル店舗の480台を守ったダイナム。低貸において様子見のスタンスを取ったマルハンと、「信頼の森」で全面展開を図ったダイナム。このほかにも両社は自らの経営理念に従い、様々な選択を行なってきた。その結果、現在では“等価と低貸”という両極端の営業手法を採るようになった。両社の考えを敷衍(ふえん)すれば、それも当然なことと思う。

写真キャプション=新潟港から付いてきてきれいな飛行を見せてくれたカモメ


低貸に関しては、遊技人口の微増(「レジャー白書2009」によると130万人が増加して1580万人)と売上高の減少をもたらしたと言われている。その傾向はダイナムの決算でも窺える。売上高に関して、同社の「経営成績に関する分析」では、「当社はパチンコ2レート等(2種類の貸玉料金による営業〔例:貸玉4円と1円など〕)の低貸玉営業を推進してまいりました結果、当期の売上高は8,571億39百万円で、前年比1,134億80百万円の減少となりました」とそのままを報告している。確かに低貸を推進していけば、多くの場合は売上高が減少する。たとえばダイナムの場合、1,134億円を超える大幅減少となって現れた。

利益面の前期比減については、「店舗コストの削減を図ったことなどにより売上総利益は512億31百万円となり、前期比15億58百万円増加したものの、新規出店に係る費用等が増加し、営業利益は334億79百万円、経常利益は321億2百万円となり、前期に比べそれぞれ5億27百万円、4億64百万円の減少となりました」と説明している。その新規出店とは、「信頼の森」ブランドの展開であろう。では、どれくらいの新規出店を行なったのだろうか。前年度に出店した店舗を以下に列記してみる。

写真キャプション=船上で2時間を過ごして、やっと見えてきた佐渡の島姿


【09年4月~10年3月までの「信頼の森」出店リスト】
1=09年4月22日……「信頼の森」福岡直方店
2=09年7月8日……「信頼の森」奈良桜井店
3=09年7月31日……「信頼の森」山口長門店
4=09年7月31日……「信頼の森」埼玉羽生店
5=09年8月6日……「信頼の森」石川加賀店
6=09年8月6日……「信頼の森」茨城岩間店
7=09年9月8日……「信頼の森」栃木鹿沼店
8=09年9月8日……「信頼の森」宮城名取美田園店
9=09年9月14日……「信頼の森」青森浪岡店
10=09年9月17日……「信頼の森」福島郡山店
11=09年10月21日……「信頼の森」福岡大川店
12=09年10月28日……「信頼の森」岡山真備店
13=09年11月4日……「信頼の森」福井大野店
14=09年11月11日……「信頼の森」岩手紫波店
15=09年11月20日……「信頼の森」岐阜日野店
16=09年11月26日……「信頼の森」群馬太田店
17=09年11月26日……「信頼の森」鳥取倉吉店
18=09年12月3日……「信頼の森」兵庫豊岡店
19=09年12月10日……「信頼の森」茨城北茨城店
20=09年12月18日……「信頼の森」広島八丁堀店
21=09年12月24日……「信頼の森」愛媛宇和島店
22=09年12月24日……「信頼の森」新潟南魚沼店

打ち込むだけで、疲れてしまった。締めて22店舗の実に精力的な出店であった。今期の入っても5月28日までに7店舗の出店を行なっており、さらにその店舗網は全国に拡がっていくようだ。では、その「信頼の森」とは具体的にどのようなホールなのであろうか。その発端は、同社の持株会社である㈱ダイナムホールディングスの佐藤洋治代表執行役が、09年2月27日と3月11日に開催された社外セミナーで「信頼の森」構想を発表したことに始まる。その構想とは以下の通り。

「信頼の森」とは――気軽で楽しいコンビニパチンコ、そして健康対策――

1.気軽さ
(1)コンビニのように気軽に利用できるパチンコ1円、スロット5円の店です。2千円で充分遊べます。
(2)パチンコの玉を持ち運ばずに、カード1枚でO.K.。台移動も景品交換も簡単です。
2.楽しさ
(1)パチンコ機の種類はとても豊富です。好みの機種で楽しめます。
(2)景品の品揃えは豊富です。コンビニ並みの品揃えです。
3.健康対策
(1)完全分煙をしています。店内は、タバコの臭いはありません。
(2)店内の騒音を抑える工夫をしています。
(3)店内のウィルスや細菌を99%無力化する空気浄化システムを設置しています。

「信頼の森」は、今までのパチンコ店の常識を大きく変えました。新しい大人の遊びの空間を提供します。初めてパチンコをプレーする方々にも満足いただけることと存じます。

写真キャプション=佐渡の両津港を出るときに見た金北山(1,173m)をはじめとした「大佐渡山脈」


ということである。つまり、マルハンの“完全等価”に対し、ダイナムは“完全低貸”を始めたわけである。ホールは、ほとんどが総台数400台(P=320台、S=80台)という規模である。店舗展開のペースを見ると、完全に“全面展開”の構えで、ボランタリーチェーンの募集も行なっている。パチンコにおける1つのビジネスモデルを提案し、その初年度の実績が上記の結果となったというわけだ。

写真キャプション=佐渡から付いてきて雄大な飛びを見せてくれたカモメ


前年度の実績や今年度の業績予想(文末に掲載)を見ると、この新モデルが浸透するには、ある程度の時間が掛かるようだ。それはダイナムも承知していると思う。しかしダイナムは“低貸”で、大きな勝負を打ってきた。しかも、抜き差しならないほどの注力を行なっている。2~3年後にこの“勝負”がどのような結果になっているかが、実に興味深い。それを決めるのは、パチンコファンである。いくら高邁な理想を掲げても、ファンが付いてきてくれなくては、計画自体を中断せざるを得なくなる。それは、いまあるホール現場の状況を見れば、ある程度の予想が付くのではないだろうか。

写真キャプション=佐渡の海上を気持ちよさそうに飛ぶカモメ


果たして、“低貸”を突き進むことによって、“パチンコ救済”の道が見えてくるのかどうか。そのためには、出店地や交換率、機種選択、販促戦略、人材教育などいろいろな改善や紆余曲折を経なければならないのかもしれない。しかし、その挑戦は大いに評価すべきだろう。ここにきて、マルハンとダイナムは自社の方針をさらに先鋭化させてきた。

すでに完全等価のマルハンのように、強い営業方法を押し通せるホール企業はなくなっている。一方、いま全ホールの半分以上が低貸を導入し、全遊技機台数の30%が低貸営業用になっているという。そうすると、完全低貸を先行するダイナムの動向が、多くのホールの指標となると言えそうだ。“低貸連合”の結成などという噂も耳にするが、低貸を追求して果たしてその先に一体、何が見えてくるのか。その点が個人的に大いに興味深い。少し永くなったので、最後に両社の今期(2011年3月期)の業績予想数値を紹介して、今回は終わりにしたい。(佐渡屋太郎)

写真キャプション=日本海上ですれ違った佐渡へ向かうカーフェリー


【マルハンとダイナムの今期業績予想】(マルハンは連結、ダイナムは単独)※( )内は前期増減率)
       
マルハン ダイナム
売上高2兆2,110億円(4.2%)8,677臆円(1.2%)
営業利益 557億円(0.1%)269億7,400万円(△19.4%)
経常利益   560億円(1.0%) 258億6,200万円(△19.4%)
当期純利益 287億円(4.8%) 115億9,100万円(△8.3%)
1株当たり当期純利益1,872円93銭356円04銭 


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