遊技租界 『佐渡屋太郎のパチンコ商売道日記』

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ゴト情報に振り回された業界【ナイトウ龍司-其の八拾】

写真キャプション=「地元の生駒山をバックに開花する桜


今日は4月10日(土)、ここ2、3日はとても穏やかな陽気だ。今日も地元の河川敷では、お弁当などを広げながら家族ずれがお花見をしている光景が多く見られる。

つい最近まで、寒い日も続いてきたが、やっと春到来を感じさせてくれる。

穏やかな日々を幸せだと、思うのも業界人だからかも知れない。

今回は、ゴト問題でにわかに湧かせたアビリット株式会社の件で、書面等を入手できたのでご紹介いたします。

写真キャプション=アビリット株式会社が全日本遊技事業共同組合連合会に送った。ゴト行為に関する注意喚起について(続報)の書面 これはアビリット株式会社が全日本遊技事業共同組合連合会に送った。ゴト行為に関する注意喚起について(続報)の書面だ。

この書面でも書かれている様に(続報)となっている。

実は、先の平成22年3月23日付で「鬼浜爆走紅蓮隊 爆音烈士編のゴト行為に関する注意喚起について」と言う書面を開示していた事がこの書面でわかった。

今頃になって入手も遅いが、当サイトもこの情報を開示した経緯もあるので、今回お伝えしようと思いました。

ただ、残念な事はこの書面自体が業界関係者に伝わる速度が遅かった事が、今回の騒動を引き伸ばしたのでは?と思う。

そもそも、この問題が噂の段階で発覚したのが、3月18日頃だとしたら、せめて土日明けの21日にこれらの書面が、オープンに公開されれば、これほどの騒ぎにはならなかったかも知れない。

写真キャプション=アビリット株式会社が引き続き全日本遊技事業共同組合連合会に対して送った。「アビリット株式会社製 回胴式遊技機におけるゴト事案について(対象機種追加)の書面 次に掲載した書面は同社が引き続き全日本遊技事業共同組合連合会に対して送った。「アビリット株式会社製 回胴式遊技機におけるゴト事案について(対象機種追加)の書面である。

よく似た文面に見受けられるが、同社の「鴉-KARASU-」も同じだと言う内容のものだ。

この同日に連続して送られている対応を見て、アビリット社も大変だったんだなと見受けられる。

今回の問題で、対処の難しさにはゴト行為をされる機械側の構造に問題があった事が一番かもしれない。

現在、同社ではゴト対象のこの2機種に対しての対策部品を、対象機種を導入済みのホールに供給する方向で進めている。

今回の事案では、別の意味で怖いと思う事があった。

それはインターネットだ。

私もこの情報は人伝から入った第一報だったが、情報を精査する際に利用したのが、ネットだった。

当時、正しい情報が欲しかったが、メーカー側からの説明開示は見当たらず、一般の噂の書き込みでしか把握できない状況だったが、その時には色々な事が書き尽くされていたのだ。

ネットは確かに迅速に情報を仕入れる事ができるが、その情報の信憑性は皆無だ。

ただし、最初に見た情報は正しいか、間違いかは別として勝手に正論として受けられやすいと感じる。

このアビリット社の件もネット社会を考慮して、迅速にネットに開示する事も必要だったのではないだろうか?

つい最近も同じような話が、ユニバーサルエンターテインメントの緑ドンでもあった。

しかし、ユニバーサルエンターテインメント社は噂の立った同日に関係者各位として「緑ドン9におけるゴト関連の誤情報について」という書面を開示しているのである。

この迅速な対応の結果、P-worldの設置台数を見て頂いても、そうブレは無いようだ。

ここではユニバーサルエンターテインメント社が何を迅速に伝えたかったは、憶測だが機械自体の構造には一切問題は無いと言う事だろうと思われる。

ここがメーカーとして販売先に対するホールへの適切な対応と説明だろう。

ゴトとは一言で片付けられる様に思うが、その先は二つに分かれると思います。

それは、メーカー自身が機械を販売した責務としてその機械自体の構造上での問題が請じた場合は補償責任が発生しますが、構造上に問題が無い場合は補償義務は発生しないのです。

そう考えると、補償問題が発生しそうな場合は、できるだけ真実を迅速に公に開示する事が今後必要とされると思うのです。

最後に、エンドユーザーでパチンコやスロットを遊戯される方に、ゴト行為は攻略法とは違います。

現在、情報の中では何処までが攻略で、何処からがゴト行為かもわからなくなっているかもしれません。

但し、器具や道具を用いて強制的に大当たり等を誘発させる遊戯行為は、ゴト行為となります。

勿論、それらを行い発覚されれば、行為者は刑事責任も負う行為にもなります。

電波等での体感機などで攻略とかの話もありますが、決して興味本位で行なわないで欲しいと思うのです。

最近、私も業界の方から伺いましたが、体感機などは人体などにもかなり、酷い影響が出ると言われます。

それは、覚せい剤と同じく人生や命を奪うほどの物
だと言う事も、話で理解できました。

当然、パチンコやスロットはお金を入れて、ギャンブルという遊びの中でお金を求めますので、勝ちたい!お金を沢山儲けたい!と思う気持ちはわかります。

しかし、先ほどの体感機などの話ではないですが、人体までも影響が出る様な行為をしてまでは遊戯しないで欲しいのです。

パチンコ・スロットは娯楽産業の一部ですので、攻略と言っても出目や演出を研究したりとか、楽しみながらお小遣いを増やす程度で楽しんで貰いたいと思います。(ナイトウ龍司)




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「ビズシェア」が新型レンタルシステムを発表【佐渡屋太郎-vol.159】

写真キャプション=秋深まると言うより、すでに初冬で葉が落ち始めたイチョウ いまは12月14日(月)の18時30分。やっとパチンコ雑誌の1月号の原稿を書き終え、一息ついているところだ。しかし休み間もなく、また次の展開が始まっている。実は今日も倉敷に行ってきたのであるが、今週はほぼ出ずっぱりの1週間となる。そして、その原稿を年末までに書いて、何とか年を越えられるという段取りだ。したがって、年内にもう“一山”を越えなくてはならない。ただ今年は原稿を1本も落とすことなく、これまで順調にこなしている。果たして、この調子がいつまで続くことやら……。

 一方、このブログに関して言うと、11月26日(木)に書いて以来、ご無沙汰をしている。その間、“猪八戒”は八面六臂の活躍で、何本も記事を書いて気を吐いていたようだ。毎回、仕事の合間に楽しく読ませてもらった。佐渡屋太郎もそろそろ書かないといけないと思いながら、そんな余裕が持てないまま今日まで至ってしまった。しかし、今日は“遊技租界”の忘年会の打ち合わせを電話でしながら、原稿の催促を受けたので、もう逃げることはできなくなった。そこで先週、東京へ行って取材をしてきた原稿があったので、このブログに流用することにした。

写真キャプション=帰宅途中にあったクリスマスの飾り付けをした民家


 その原稿とは、パチスロの新たな遊技機レンタルシステムに関するものだ。以前このブログでも、メテオ(ウィンネットテクノロジー)の「割勘」システムの件はお伝えしたと思う。遊技機を無償でホールに入れ、その利益をホールとメーカーと仲介会社で分け合うというものだ。「割勘」の場合は、メテオが提携メーカーから遊技機を買い上げ、それを無償でホールに設置し、その利益をホールとメテオで“折半”するというものであった。それに続き、ビズシェア(アビリット)も同様のシステムを提案してきた。今回は東京で取材してきたその「ビズシェアシステム」ついて、お伝えしたいと思う。

 実を言うと、このビズシェアの件に関しては、数ヵ月前から情報を集めていた。ところが、その先を越して、メテオ(ウィンネットテクノロジー)が同様のシステムを発表してきたのである。両社の関係がどうなっているのかは知らないが、時を同じくして同様のシステムが立ち上がってきたわけだ。ではビズシェアの方は、具体的にどのようなシステムなのか。以下、パチンコ業界向けの記事を見てほしい。

写真キャプション=帝国ホテルで開催された「ビズシェアシステム」のプレス発表会


 ビズシェア(本社/大阪市中央区、安藤正市社長、08年10月設立、アビリットの100%出資子会社)は12月9日、東京都千代田区の「帝国ホテル東京」で、遊技機レンタルサービス「ビズシェアシステム」のプレス発表会を開催した。このプレス発表会は当初、11月16日に開催されるとリリースが流されたが、12月9日に延期されるという経緯があった。

 このシステムは、遊技機を無償でホールに設置し、そこから上がった粗利の40%をホール、40%はメーカー、20%をビズシェアで分配するという新型の遊技機レンタルシステム。販社にはビズシェアから4%の手数料が支払われる。ホールの粗利額によってレンタル価格が変動するため、同社では「価格変動型機械レンタルシステム」と呼び、来年1月から本格始動する。

 その目的は、ビズシェアがホールとメーカーを結びつける“ハブ会社”となり、3者が安定した事業運営を実現することにあるという。つまり、3者がパートナーシップを結んで“ワークシェアリング”を行なうことで、“リスク回避”した効率的な運営システムを構築していこうというビジネスモデルだ。

 まず“ワークシェアリング”とは、遊技機による営業活動を“分業化”するということ。メーカーは、遊技機を開発してホールに設置する。ホールはその遊技機を使って営業し、利益を上げる。ビズシェアはその遊技機で上がった利益の分配と、ホールの営業支援を行うという役割分担だ。

 一方、“リスク回避”とは、いまそれぞれの事業運営を脅かしている要素を取り除くということ。ホールを脅かすのは、高騰する遊技機代金の負担、遊技機代金回収のための低設定営業、遊技機の選択ミス、資金不足による機械入替回数の減少。メーカーには開発費の高コスト化、膨大な販促費用、不安定な販売台数、在庫リスクなどがある。それに対し、ホールに一定の“設置枠”を確保して、協賛メーカーが定期的に遊技機を提供することで、それぞれのリスクを回避していこうというわけだ。

写真キャプション=プレス発表会で説明を行なったビズシェアの幹部


 つまり、ホールにとっては無償で遊技機が導入できるので、遊技機費用の負担がなくなるし、その回収のために無理な営業をするもなくなる。さらに提携メーカーから主力級の新台が提供されるので機種選択をする必要もなく、定期的な入替もできる。一方、メーカーにとっては、“設置枠”が予め決まっているので、毎回ある程度の導入台数の確保と予測ができ、在庫リスクが減少する。さらに、販促も必要がなくなり、必要な機種データはビズシェアがネット上で配信を行なう。さらに提携メーカーが共通部品を使うようになれば、遊技台の製作コストのダウンも図れるという提案である。

 システムの流れは、まず協賛メーカーが主力機クラスで、“旬”の遊技機をホールに無償で提供する。ホールはそれを使って営業を行い、営業利益を確保する。ビズシェアはホールに「ビズボードネオ」と「ビズホスト」を設置し、インターネット回線で設置遊技機の営業データを回収し、ホールとメーカーに利益配分を行うという仕組みになっている。遊技機に関する設置・撤去・運送などの費用はメーカーが負担し、遊技機の所有権はメーカーが持つ。営業データ管理機器の設置や管理費用はビズシェアの負担。ホールは新たに引く専用のインターネット回線の設置費用だけを負担する。

 ただ、どんなホールでもこのシステムを導入できるわけではない。加入の基準は現在の平均IN枚数が7000枚以上のホールで、さらに売上や粗利を総合的に審査して判断を下すという。加入した場合は、契約期間は1年で途中解約は不可。それ以降は自動更新で、解約の場合は3ヵ月前までに書面での申請を行う。導入台数は1店舗につき1メーカー、1ユニット5台が基本で、年間2ユニット(10台)以上の導入が義務付けられている。導入の際には1台に付き、10万円の保証金が必要だ。入替機種は初期導入機種を含め、基本的に年間3機種を予定している。導入機種の減台は不可で、増台の場合は相談に応じるという。支払いは毎月末締めの翌月10日払いで、月ごとに精算を行っていく。

写真キャプション=「ビズシェアシステム」の運営を支えていく協力会社の代表者を交えたフォトセッション


 現在の協賛メーカーは、アビリット㈱、SNKプレイモア㈱、ネット㈱、ベルコ㈱、㈱ヤーマの5社。そのほかに参入を前向きに検討しているメーカーが2社ほどあるという。また、この「ビズシェアシステム」の運用に関する協賛会社として、日本金銭機械㈱(システムサポート)、㈱グリーンヒルズJAPAN(ホールコンサルティング)、遊技産業研究所(商品開発)、㈱プロ(システム設計)、ユビテクノ㈱(広報、宣伝)など、多面的な支援を行う。

 先頃、プレス発表を行ったメテオの「割勘」システムと比較すると、営業データの管理や加入条件、導入の契約内容などで、やや厳しい側面がある。ただ問題は、現在協賛している5社が、どのような遊技機をこのシステムに投入してくるかということだろう。またこれから協賛企業が今後、どれだけ増えていくのかという興味もある。さらに今後は、相次いで提案されたこの2つのシステムに対し、ホール側がどのような反応を示していくのかが焦点となってくる。業界全体の環境がますます厳しくなっていくなかで生まれてきたシステムだけに、今後の動向が注目される。

 これが記事の内容だ。もっと分かりやすく説明すると、まずメテオは導入台数の縛りもなく、解約も2ヶ月を過ぎたら可能で、利益額もホールのホールコンデータからの自主申告を認めるなど、極めてホール寄りで自由度の高いものだった。それに対する相違点を列挙すれば、「ビズシェア」の特徴が浮かび上がってくる。それを列記しようと思ったが、疲れているのでやめることにした。比較の材料は提出したので、各自で判断をお願いしたい。

 しかし、個人的にはシステムは確かに面白い発想であると思うが、要は提供される遊技機次第であるという考えから脱することができない。たとえば、良い機械が3ヵ月や4ヵ月ごとに無償で提供されれば、ホールにとってこれほど嬉しいことはない。それで上がった利益の5割か6割は喜んで払うだろう。問題は、どんな機械が提供されてくるかということだ。また、それを使いこなしていく能力にもよる。その機械の出来と能力によっては、ホールも営業に少なくない影響を受けることになるだろう。このあたりの“不確実性”をホールはどのように判断するか。これはビジネスに常に付きまとう“リスク要素”であって、回避することはできない。

 ただ個人的には、この一連の動きで“メーカーの発想”と“ホールの発想”ということ考えるための、いい機会になった。メーカーは苦労して開発した機械を、もっとうまく使ってもらえば実績が上がるはずだと思っている。だから、これらシステムの中に“営業支援”という項目が入っている。一方、ホールは短時間のうちに実績を上げ、さらにその力が1日でも長く継続する機械を渇望している。だから、そんな機械であると思える機種を厳選し、高い金額を払ってホールに導入している。それが現在、なかなかうまくいっていない。だから、ヒット機の少ないメーカーが逼迫し、機種選定を誤ったホールが潰れていく。

 そんな状況に対して、メーカーとホールが互いに歩み寄り、そのリスクを共有しようというのが今回の提案であった。しかし、それで成功するには、“良い機械をうまく使う”必要がある。では現在のファンにとって、よい機械とはどんなスペックの機種であるのか。では、現在のファンに対し、機械をどのように使ったら永く支持してもらえ、ホールが適正な利益を得られるのか。その双方について、メーカーとホールが互いに歩み寄って考えることで、解決の糸口を見出せるのか。はたまた、それはメーカー、ホールの各自で考えなければならない問題であるのか。

 以前、ホールの意向を注入した“PB機”(プライベートブランド機)の開発が盛り上がった時期もあった。しかし、そのなかでヒット機は1つも生まれなかった。一方、偶発的にできた機種が、この業界を10年以上にわたって救ってくれたというエポックもあった。一方、メーカーによる遊技機の使用指導が、以前より弱まっているという現実もある。ホールの数が増え、メーカーや販社の営業マンの数や導入台数が減ったという要因もあるだろう。昔は遊技機を入れ替えると、メーカーや販社の営業マンがホールに付きっ切りで指導をしてくれたものだという。

 しかし、遊技機の開発は大変な作業であると思う。とくに名機となると、いろんな要素がうまく絡み合うという運命的なマッチングもあるだろう。ただ、その名機もメーカーとホールによって作り上げていくという側面がある。たとえば現在も、“有望台”をホールが利益を抑えて我慢して使い続け、主力機に“育成”していく作業を行っているところも多い。その点で言うと、これら新レンタルシステムは、メーカー側によるホールへの歩み寄りという面がある。自社が製作した遊技機の実績に対し、メーカーも応分の責任を持つし、実績を上げるための支援もしていくということだ。その代わりにホールに対しては、“設置枠”を要求する。

 いままでメーカーに対しては、“売りっ放し”という批判も聞かれた。それに対し、リスクを共有しながら、一緒に導入機種の育成を図っていくことは確かに必要なことだと思う。それら機種がホールの平均粗利を上回っていけば、設置枠も増え、導入ホールも増加し、このシステムは普及していく。一方、導入機種が平均粗利を下回れば、契約を打ち切るホールも増え、このシステム自体も実績によって自然淘汰されてしまう。

 つまり、このシステムを生かすも殺すも導入機種の実績次第ということになる。果たして、回収費なしとメーカーによる営業支援が、機種の育成にどのような効力を発揮するのか。これがどんな機種にも一定の効果を上げられれば、まさに“システムの勝利”で、今後の可能性は大きく拡がってくる。その“発想”と“実績”の興味深い実験が、いよいよ本格的に始まっていく。(佐渡屋太郎)


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