遊技租界 『佐渡屋太郎のパチンコ商売道日記』

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アイムジャグラーEXが認定間近でまさかの高騰【直江タッチ-8回目】

写真キャプション=アイムジャグラーEXが認定間近でまさかの高騰! ご無沙汰してます。直江タッチです。

 GWも明けてこれから、夏商戦に向けてバタバタと忙しい毎日が始まろうとしています。

 そのような中、今回はアイムジャグラーEXが認定間近で高騰したと言うお話があります。

 それは先月末のGW前にアイムジャグラーEXの価格が40万⇒60万へと急激に価格の高騰が発生しました。

 この理由は近く認定が迫ってきている。北電子/アイムジャグラーEX再認定を受ければ3年使用可能となると言うことで、今の40万~50万円の間であれば買いと判断したホールが多く動いた為に相場が大きく動いたと思われます。

 それではなぜ? 新機種である北電子/アイムジャグラーSp が販売されるのにあたって、新機種ではなく中古機のアイムジャグラーEXに人気が集中したのかは導入コスト面と思われます。

 現在、新機種の北電子/アイムジャグラーSpの台当たりの購入価格は約35万とされていますが、この機種を購入にあたり北電子/BON JOVIが導入されているかと言う 条件があるそうです。

写真キャプション=北電子/アイムジャグラーSpの抱き合わせ条件にされている北電子/BON JOVI この販売条件をクリアしてアイムジャグラーSpを購入するとすれば、BON JOVI 35万 + アイムジャグラーSp35万で新機種アイムジャグラ-Spの1台当たりの総導入コストは70万掛かってしまう事になるのです。

 もちろん、新機種である”BON JOVI”が欲しいと言うホールにとっては何も問題の無い話ですが、新機種のアイムジャグラ-Spだけが欲しいと言うホールにとってはこの前項の購入条件は導入コストの面から見れば負担は大きいと思われます。

 現状、中古機であるアイムジャグラーEXは使える機種としての評価は高く人気もあります。

 ホールにとっても使える機種ならわざわざ新台に入れ替えなくても中古機で安定した人気を確保できるなら、導入コスト面から見ても60万でアイムジャグラーEXを購入する方が良いと考えるのは正論です。

 ただし、このアイムジャグラーEXの今回の高騰は価格面から見てもこれ以上の高騰は今後は無いと考えているので中古機のアイムジャグラーEXの導入をお考えのホールはよく熟考されてから購入されることをおすすめします。

 今回のいわゆる抱き合わせ販売と称されても仕方が無い、販売方法は今に始まった訳ではありません。 長年”暗黙の了解”としてのメーカーとホールとの売買関係ですが、近年これに付き合ってきたホール側が売り手側のメーカーのやり方について行けなくなって来たのではないでしょうか?

 これだけの不況世情の中で、今でも人気機械メーカーだけがあたり前の様に売り手市場として優先的に新台販売されている現状を私は正直、この先の不安を感じます。

 少しでも買い手側のホールの気持ちも察して、厳しい不況の中で円滑に商売がまとまる様に条件など付帯しない思いやりのある販売ができれば良いのにと思います。(直江タッチ)


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パチスロに“下げ止まり現象”が出てきた【佐渡屋太郎-vol.136】

写真キャプション=スッキリした気分を象徴するように、満開となった紅梅と白梅の揃い踏み

 いまは2月8日(日)の19時10分。先週はセミナーの取材で名古屋に行ってきた。その際、昨年11月に行なった愛知県の景品手数料の取材で撮れなかった写真を、いろんな所に行って撮影してきた。いろいろ歩き回って足が痛くなったが、気分は久し振りですっきりした。この写真はまた今後の問題の進展によって、貴重なイメージ写真となってくれるであろう。充実した名古屋取材であった。

 帰りには“名古屋人の命の綱”であるというナカモの八丁味噌チューブ「つけてみそ かけてみそ」を3本も買ってきた。ひどい奴はこれをごはんにかけて食べるのだという。テレビで名古屋出身の「いとうまい子」がそう言っていたので、味噌好きの佐渡屋太郎も急に欲しくなった。早速、週末に煮ナスに付けて食べてみたが、少し甘すぎるように感じた。そのことを名古屋出身の人間に言ったら、「そこがいいのだ」という。いまひとつ、愛知県人の味覚が分からない。「いとうまい子」が野菜炒めに入れると、“回鍋肉”(ほいこうろう)になると言っていたので、今週はぜひ試してみたい。

写真キャプション=新大阪で開催されたヒューテックの「2009年CIS経営指針セミナー」


 実は1月27日(火)に、新大阪で開催されたヒューテックのセミナーに行って、面白ことを聞いてきた。これが今回のテーマである。その面白いこととは、これまでファンの減少を続けてきたパチスロに、“下げ止まり現象”が現れてきたということだ。そう言えば今年の正月営業で、意外とパチスロの稼働が“安定”していたという話を、何人かの人から聞いた覚えがある。何しろ、設置比率はパチンコが7割で、パチスロが3割である。正月休みに久し振りでパチスロでも打とうと思った“戻り客”がくれば、たちまちパチスロコーナーの稼働は上る。そんな一時的な現象だろうと聞き流していた。

 しかし、そのセミナーでの分析によると、昨年10月から続いている現象なのであるという。その指標となるのが、パチスロをメインとするユーザーの比率だ。06年7月には全客数の40%を超えていたパチスロファンは、「完全5号機時代」に入り、減少の一途を辿っていった。そして、08年5月にはついに30%を割り込み、29.6%を記録した。しかし、その後も下降曲線は留まることを知らず、08年9月には28.5%にまで落ち込んでいったのである。

 この08年9月はちょうど「新世紀エヴァンゲリオン~約束の時」の出荷の時期であった。それが影響したのかどうかは分からないが、翌10月からパチスロを打つファンの比率は増加に転じた。そして、12月には何と08年5月レベルの30%にまで戻し、いまなお上昇傾向は持続しているという。その増加曲線上にあったのが、今年の正月営業で見られた “パチスロ堅調”の報告であったというわけだ。

写真キャプション=現在のパチスロを牽引する主力機「アイムジャグラーEX 」 では、なぜパチスロに“下げ止まり現象”が起こり、上昇に転じたのであろうか。その理由をセミナーでは、次のように説明した。パチスロが5号機になると、4号機ファンの多くはパチンコに移っていった。まず、最初に飛び付いたのがミドルタイプだった。しかしパチンコにおいては、ミドルタイプで無理な粗利設定をしたために、パチンコでは顧客の“2極化現象”が起こった。同時にパチスロも“第3極”を形成するまでに、その存在感を高めていったというのである。

 それを図式化すると、ミドルタイプのファンのうち、“お金”を求めるファン(「射幸性追求派」)は「MAXタイプ」に、“遊び”を求めるファン(「娯楽追求派」)は「1円パチンコ」や「デジハネ」に、そして“勝ち”を求めるファン(「勝利追求派」)は「パチスロ」にという動きになっているという。実に分かりやすい説明だった。ちなみに、初当たりまでの平均投資額を比較すると、MAXタイプ(2万2000円以上)→ミドルタイプ(2万円~1万6000円)→パチスロ(8000円~6000円)→デジハネ(7000円~4000円)→1円パチンコ(4000円~2000円)という“射幸性ピラミッド”が構築されている。

 パチンコにおける問題点として、次の2点が指摘された。1点目は「ミドルタイプ」から流出した顧客が、射幸性の高い「MAXタイプ」と、射幸性の低い「デジハネ」と「1円パチンコ」へ“2極分化”する傾向にあること。2つ目は「ミドルタイプ」(2万円~1万6000円)と「デジハネ」(8000円~6000円)の間に、“空洞化ゾーン”(1万6000円~7000円)があること。この件に関しては、「2円パチンコ」によって埋めていくことが提案された。

 では、パチスロはどうか。ファンの流れを見ると、パチスロ4号機→ミドルタイプ→MAXタイプ→パチスロ5号機という構図らしい。つまり、パチスロのヘビーユーザーはまず「ミドルタイプ」へ行ったが勝てないので、ちょうど登場した「MAXタイプ」へ移動した。しかし、「MAXタイプ」ではお金が続かなくなってきて、低額でそこそこ勝てるパチスロの5号機へ戻ってきたという図式だ。したがって、パチスロファンはパチンコでボロボロになって、古巣のパチスロに帰ってきたのである。ホール関係者は何とか、やさしく迎えてあげてほしいものだ。ここでの営業方針が、今後に向けた“パチスロ再興”の大きな分岐点になるのではないかと思う。

 こうした流れを分析した上で、セミナーでは今後はパチスロのシェアが拡大するのではないかと予想した。中心となるのは、「ジャグラー系」、「ハナハナ30系」、「ニューパルサー系」、「エヴァ系」。さらに今春にはビッグタイトルの発売も予定されている。ちなみに、現在のパチスロを牽引している「ジャグラー系」において、今夏に検定期間が切れる「アイムジャグラーEX」(大阪府での検定切れ日=09年8月18日)と「アイムジャグラー7」(同=09年9月15日)に関しては、認定申請が行なわれる。

写真キャプション=全国に大量の台数が残っていて、多くのファンを魅きつける「ジャグラー系」のパチスロコーナー


 認定されれば、さらに3年間の使用が可能になる。その申請のために、認定希望台数の調査が行なわれた。それによると、全国では「アイムジャグラーEX 」は8397店舗で17万4847台(1店舗平均=20.8台)、「アイムジャグラー7」は1626店舗で1万7158台(同=10.6台)で、合計19万2005台の認定希望があったという。まだまだ押しも押されもせぬメイン機種であることが分かる。ちなみに大阪府では、「アイムジャグラーEX 」は621店舗で9146台(1店舗平均=14.7台)、「アイムジャグラー7」は90店舗で842台(同=9.3台)であった。

 先日、販社の関係者と話していたら、昨年の年末はパチンコの有力新機種がなかったので、「ジャグラー系」中古機の大量受注があったという。多分、この認定が前提となっていたのであろう。思わぬ“特需”で顔がニヤけていた。風が吹くと、どこの桶屋が儲かるか分からない。彼はその後、東南アジアへの旅行に飛び立っていった。そこで、「中古機相場.com」で価格を調べてみたら、パチスロ部門で第1位は「アイムジャグラーEX 」で、平均価格が70万2153円。第2位は「アイムジャグラー7」で、平均価格は50万9736円であった。

 とにかく、これまで低迷を続けていたパチスロにも、少し薄日が差してきたようだ。「MAXタイプ」に規制がかかると、パチスロに新たな光が差してくるという流れになるのかどうか。ただ今後のパチスロの動きは、十分に注視しておく必要がありそうだ。(佐渡屋太郎)


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